6回目の開催となる「福島の子ども保養プロジェクトinなら」を、東大寺・奈良県生活協同組合連合会・近畿労働金庫・株式会社奈良ロイヤルホテルの協力で開催し、11家族35人（小学生20人）に奈良で過ごしていただきました。運営資金として東日本大震災目的別募金から、230万7,151円を充てさせていただきました。

今年度で最終となる東北応援バスを3生協合同（おおさかパルコープ・大阪よどがわ市民生協・ならコープ）で4回実施しました。75人（ならコープ15人）が参加し、様々なボランティア活動を行いました。また、陸前高田市の農家さんや漁師さんの家に“民泊”し、丸2日間お手伝いしながら現地の方との交流を深める企画「東北スタディ研修（民泊企画）」を、同じく3生協で3回実施。87人（ならコープ18人）が参加しました。3月には、東北応援バスの終了に伴い6年半の取り組みの総括として参加者を中心に報告・交流会を開催し、137人が参加しました。

12月には、特定非営利活動法人桜ライン311の活動に組合員13人、組合員理事2人、職員11人、内定者2人が参加し、桜の苗木10本を植樹しました。現地では、桜ライン311へ運営資金の贈呈をはじめ、植樹会とともに民泊体験も行い、被災者の方々と交流を深めました。

桜ライン311
岩手県陸前高田市で活動する特定非営利活動法人。東日本大震災で津波が到達した地点に桜の苗木を植樹し、再び大地震が発生した際、この地点より高地に避難することを後世に伝え続ける活動に取り組んでいる。

～福島のことを「見て、知って、伝える」ために～

日本生協連の「福島を見て、知るツアー」、「被災地見学ツアー・震災復興支援交流会」に職員、組合員理事、「福島の子ども保養プロジェクトinなら」の運営ボランティアが参加しました。福島を見て、話を聞くことで、復興がすすむ今も、原発事故をめぐる課題は山積みのままであることを確認することができました。

「商品の買い支え｣を基本にした取り組み

①無店舗事業では、｢利用して応援｣として、被災地に工場や産地のある商品の案内を行いました。
コメット２では被災地支援企画として、東北地域や熊本県の商品などを案内し、合計7,787点、266万円の利用がありました。熊本県の「俵山交流館　萌の里」の「いきなり団子　深吉野よもぎ」は、あをがきの商品探訪でも取り上げ、熊本の復興を願う商品として広くお知らせしました。

②2月には、肥後農産出荷組合（熊本県）に産地点検を兼ねて支所職員4人が参加し、収穫作業のお手伝いをしました。「肥後のにんじん」1点利用につき10円を東日本大震災目的別募金に寄付する取り組みには、約19,000点の利用があり、約19万円を募金とさせていただきました。

③岩手県陸前高田市にある広田湾漁協とともに、同市の販売促進助成制度を活用して、ならコープ店頭で試食販売を実施しました。また、岩手県宮古市「かけあしの会」を招き、店頭で被災地生産商品の宣伝販売（ミヤコマルシェ）と組合員との交流を図りました。

2017年度　ならコープ災害支援活動

2017年4月1日～2018年3月31日までの組合員募金の状況

2017年度災害支援活動費の執行状況
2017年度の災害支援活動積立金の執行状況は、976万4,733円となりました。

（単位：円）