トップメッセージ
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2017年度は、2020年に向けた未来投資を完了、基幹システムの変更や人事制度の導入など、新たな考えに基づく働き方に対応できる組織となる準備をすすめてまいりました。具体的には、新たなコミュニティ型店舗ならコープwithローソン真美ケ丘店とコープ七条の出店、コープあったか便移動店舗3号車の導入、ならコープ宅配事業システムの稼働を開始しました。2017年度の到達点については組合員数27万4,149人、出資金残高101億6,775万円、供給高388億8,735万円、経常剰余金4億6,366万円と増収増益とすることができました。組合員の皆様、奈良県をはじめとする行政と各自治体の皆さま、全国各地の生協仲間の皆さま、共栄会を中心にしたお取引先各社の皆様のご指導、ご支援、ご協力によるものです。心より感謝申し上げます。
2017年度も多様な取り組みを行いました。組合員のつどいを中心に事業と活動を連携して、創立時よりの理念ともいえる「平和とよりよい生活のために」をテーマに、「エシカル消費=地域や環境、社会や人々に配慮したおかいもの」の学習と行動提起を呼びかけました。エシカル消費には共感と今後も続けてほしいと期待の声をいただきました。合わせて取り組んだヒバクシャ国際署名では、各エリアでの呼びかけ活動が活発に行われ18,004筆の協力をいただきました。
生協は、出資・利用・運営という3原則のもと、「くらしを良くする」という組合員の願いを実現するため組合員も行動する組織です。これまでのならコープの取組みは、「消費者市民社会」=「一人ひとりの消費者が公正かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する社会」づくりにつながっていく一歩一歩となっています。
15年9月に国連で採択されたSDGsの目標は、地球上の誰一人として取り残さないことを誓う国際目標です。みんなで目指していく目標です。ならコープのこれまで目指し実現してきたことをさらに発展させるために、2018年度はSDGsについても学習をし、2030年に向けたビジョンづくりにつなげてまいります。
まずは、2017年度CSRレポートを読んでいただき、皆様がたの忌憚のないご意見をお聞かせください。100年続く生協としてこれからも誠意をつくしてがんばってまいります。
2018年5月
理事長 中野 素子