トップメッセージ

ごあいさつ

1974年7月に誕生したならコープは半世紀の時を経て、組合員数は約28万人に広がり、奈良県世帯の過半数が加入する組織に成長しました。グループ子会社8社および関与法人である協同福祉会と奈良県医療福祉生協を含め、ならコープグループとして事業領域を拡大してまいりました。地元をはじめとしたパートナーである多くの取引先のみなさまのご協力、また、奈良県と各市町村行政や地域の方々のご理解、歴代役職員や全国の生協の仲間の支え、そして何よりも、組合員の純真な志と建設的な参画、日々の商品利用という土台があったからこその到達で、現役職員を代表して心から感謝の気持ちをお伝えいたします。

2025年度は物価高騰や気候変動、少子高齢化など社会課題が一層顕在化し、私たちのくらしを取り巻く環境は厳しさを増しています。こうした状況の中でも、協同とたすけあいの精神を元に、「2030環境ビジョン」を含め、SDGsの実現に向けたくらしに関わる取り組みをすすめました。

また、被爆・戦後80年の節目の年でもありました。世界では紛争や対立が続き、核兵器の脅威が危惧される情勢のもと、平和の尊さをあらためて考える機会となり、米国およびイスラエルによって開始されたイランへの軍事攻撃、ならびにそれに続く報復行為に対しては、ならコープとしても軍事行動の即時停止と対話による平和的解決を求める声明を発信しました。「平和とよりよき生活のために」をうたう生協として、そして唯一の戦争被爆国の国民として、粘り強く活動をすすめてまいります。

環境分野では、温室効果ガス排出量削減や食品ロス削減などの目標達成に向け、専務理事を委員長とする気候変動対応委員会を新たに設置して、部門を越えて脱炭素経営をすべく体制を整えました。また、上牧町と王寺町にまたがる約50haの「陽楽の森」の一画に「コープの森」を整備し、森林環境の保全を推進しました。生物多様性の拠点としての役割を担うとともに、地元住民や組合員の憩いの場として親しまれる森づくりをすすめ、次世代へと引き継いでいきます。「ならコープでんき」の普及では、調達する電源にバイオガス発電を加え、ならコープの事業で排出する食品残渣を活用することができました。

地域貢献の取り組みでは、川上村、山添村に続き、新たに2026年4月から下北山村にもならコープの職員を派遣することとなりました。山間部における買い物困難者対応モデルの構築を行政と一緒にすすめてまいります。また、田原本町での空き家を活用した地域活性化や移動店舗のコース拡大など、地域に寄り添う取り組みもすすめることができました。

上記の取り組みを一層発展させながら、ならコープは今後も「安心・安全な食」を通じて人と地域をつなぎ、平和で持続可能な社会づくりに貢献してまいります。今後ともご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2026年6月
理事長 福西 啓次

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