エネルギー対策と
環境への取り組み
ならコープの2030年環境ビジョン
2020年に策定した「ならコープの2030環境ビジョン」は、4年目を迎え、引き続き温室効果ガス削減、食品ロス削減、プラスチック容器包装材と資材の削減、エシカル消費の拡大に目標を持って取り組んでいます。
【目標1】CO₂排出量の50%削減(2013年度対比)
無店舗事業では老朽化した冷蔵庫の機器を更新し、店舗では省エネ機器を導入するなど省エネルギーの取り組みが前進しましたが、CO₂排出量は9,645トン(前年差+758トン、前年度比108%)と2022年度から増加し、2023年度目標である9,000トンにも到達できませんでした。
電力調達先の電力会社における再生可能エネルギー率が 低下したことや事業拡大による電気・燃料使用量が増加したことが主な原因です。
再エネ100宣言RE Action 本部棟再エネ100%電源化達成
2022年12月にならコープは事業活動で使用する電力を再生可能エネルギーで賄う「再エネ100宣言RE Action」に登録し、23年度はならコープ本部棟の電力を再エネ100%で運営することができました。
ならコープのデコ活宣言
2023年12月、環境省が呼びかける脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動「デコ活宣言」にならコープとして登録しました。2050年のカーボンニュートラル及び2030年度のCO₂削減目標の実現に向けて、脱炭素につながる新しい豊かなくらしを後押ししていきます。
【目標2】食品ロス50%削減(2019年度対比)
店舗では発注および在庫管理精度の向上、夕食宅配商品の予備個数の削減、フードドライブの取り組みを実施しました。一方、農産加工センターの廃棄物が増加したことなどにより、2023年度の食品廃棄物発生量は36万5,711㎏(前年度差+1万5,519㎏、前年度比104%)と2022年度から増加し、2023年度目標である29万9,407㎏に到達できませんでした。
フードドライブの実施
食品ロス削減の取り組みでは、無店舗事業のキャンセル品や予備品などの在庫品、店舗の管理期限切れ商品をフードバンク団体に提供しています。また、組合員に寄せられる食品を2024年1月からフードバンク団体に提供するフードドライブの取り組みを実施し、県内のフードバンク団体や社会福祉協議会に提供し、そこから地域の子ども食堂や福祉施設、食材を必要としている方にお渡ししています。
奈良市の小学校児童による食品ロス削減の啓発
奈良市の呼びかけに応じ店内にポップおよびポスターを掲示することで、視覚による働きかけから「てまえどり」を周知しています。10月からは、市内小学校児童の音声による啓発アナウンスを店内で放送しました。
【目標3】プラスチック容器包装排出を30%削減(2018年度対比)
事業活動におけるプラスチック容器包装排出量は19万9,694㎏(前年差+4,162㎏、前年度比102%)となりました。店舗でのロール型ポリ袋の削減などをすすめ、2023年度目標である20万㎏を達成できましたが、2022年度はサイバーインシデントの影響で無店舗事業が35日間にわたり稼働できず、プラスチック容器包装排出量 が減少したので、前年度より増加しました。
レジ袋削減の啓発 持参率
ならコープは1982年からマイバッグ持参運動を展開、組合員に丈夫な買物袋を提供することで使い捨てレジ袋の削減をすすめています。
2023年度のマイバック持参率は93.2%と前年よりダウンしました。有料レジ袋(1枚につき5円)の売上金は、「環境資金」として環境活動に活用してきました。2023年1月からは、紙製のスプーンやストローなども有償化し、販売額の一部は環境保全活動団体に助成して
います。
田原本町のペットボトルキャップ回収の協定
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」をしている田原本町とは2022年8月に締結した包括連携協定に基づき、2023年12月から田原本町役場でペットボトルキャップの回収連携を始めました。