第4回目は、6月16日(木)奈良市都祁にある「JAならけん広域茶流通センター」にならコープお買い物バスで行ってきました。名阪国道の針インターのところにあるひときわ大きな建物で大和茶の取引、流通、冷蔵保管、再製加工場を備えた施設です。

 日本茶はとても身近な飲み物で、最近ではペットボトルやティーバッグのものなどいつでも手軽に味わうことができます。そんな日本茶ですが、特に奈良県には大和茶といわれるおいしいお茶があることをご存じですか。今回はJAならけんの営農販売部茶業課の仲谷さんにご協力いただきおいしい日本茶の淹れ方について学びました。

 まず、奈良県はお茶の生産額は全国7位であること、京都の茶商に買っていただいたお茶は京都で加工され宇治茶になること、生産者は製茶工場を持っていることが必要で新規にお茶農家になることは難しいことなど日本のお茶事情について教えていただきました。

 次に、お茶の種類について見本をみながら説明していただきました。煎茶、玉露、かぶせ茶、番茶、甜茶、抹茶、ほうじ茶などたくさんの種類がありました。中でも普段は見ることができない抹茶になる前の「甜茶」、お茶の葉の先端の葉っぱだけの「真(じん)」など珍しいお茶も見せていただきました。

 

自分みがき講座C’est la Vie!第4回:大和茶再発見!おいしい日本茶の淹れ方講座を開催しました
自分みがき講座C’est la Vie!第4回:大和茶再発見!おいしい日本茶の淹れ方講座を開催しました

 そしてお待ちかねのおいしいお茶の淹れ方を教わりました。かぶせ茶と煎茶の2種類を実際に味わいました。かぶせ茶は、収穫前の10日から14日間、玉露は21日間、茶の木に覆いをかぶせて摘み取ります。光合成を行うときに渋み(カテキン)が生成されるため、覆いをすると、カテキンの生成が抑えられ、渋みが少なく、うまみ(アミノ酸)が豊富な味になるそうです。急須に茶葉を入れ、熱湯を注ぐ方法と、湯冷ましでお湯を冷まして淹れる方法をそれぞれのお茶で試しました。かぶせ茶はもちろん甘みが強く渋みが少ないお茶ですが、湯冷ましで淹れることによりさらに甘みが感じられ、参加者のみなさん一堂に感動されていました。講師の仲谷さんも「お茶の淹れ方は堅苦しく考えないでください」と言われていました。甘いのが好きな方、苦いのが好きな方、熱いのが好きな方、猫舌の方など、お好みに合わせて淹れ方も変えていただければいいのではないでしょうか。

自分みがき講座C’est la Vie!第4回:大和茶再発見!おいしい日本茶の淹れ方講座を開催しました
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 最後にならコープの学識理事の高岡さんから、「SDGsの観点からもぜひ、近くで育ったものを消費してほしい。夏場などは、お茶パックに茶葉を入れて冷蔵庫に冷やしておけば冷たい煎茶も飲めるし、それをもって出かけることもできるので、ぜひもっと大和茶を飲んでください」とのメッセージをいただきました。

 今回のミッションである大和茶のおいしい淹れ方をマスターし家路につきました。

自分みがき講座C’est la Vie!第4回:大和茶再発見!おいしい日本茶の淹れ方講座を開催しました
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【参加者の感想】
・温度であんなに味が変わるとは! 家でもたまには丁寧にお茶の時間をとりたいと思う。

・美味しいお茶が飲めて嬉しかった。

・講座に参加して、お茶の概念が変わりました。 これからはいろんなお茶を飲んだり、淹れ方にこだわりたいと思います。

・お茶にも製造工程の違いで沢山の種類があること、抽出するお湯の温度や茶葉の違いで、味も全然違うと、すごく勉強になりました。大和茶の美味しさ、生産者さん、管理者さんのご苦労を知る機会となり、有り難かったです。これからの大和茶の幅広い商品ラインナップ(大和茶のほうじ茶ラテや、抹茶ラテ、粉末の抹茶もお菓子作りレシピと一緒に掲載してもらいたいです。水筒に入れておくだけで抽出される水だし茶パック等)になって、コープでも色々購入できるといいなと思います。 おうちでも香ばしいほうじ茶が作れるのも、香りの豊かさに驚きました!! お茶に合うお昼ご飯も嬉しかったです。 お土産に頂戴したお茶も美味しかったです。

・お茶の味がそれぞれ違ったので、驚きました。 いつも95度で淹れていたので反省しました。お湯を冷まして淹れるだけで、苦味も少なく甘味がでるので、これからは丁寧に淹れるようにします。

・美味しいお茶の淹れ方を聞けて良かったです。お茶農家の苦労もよくわかり、お茶を飲む時には感謝をしたいと思います。

・お茶のお話を聞かせて頂き、美味しいお茶を飲ませて頂き、倉庫の見学もさせて頂き、とても良かったです。

・「真」「てん茶」など、殆ど見ることもできないような茶葉に出逢えたこと、茶葉の保冷庫見学、焙じ茶の作り方実演、お茶葉を取り巻く全国的な動向を知ることができて面白かったこと、有意義なひとときとなりました。感謝!

・同じお茶の葉でもお湯の温度で味が変わるんだと思いました。

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