ピースアクションinなら2021を開催しました
『新たな国際ルール』核兵器禁止条約の発効と私たちにできること
「核兵器を全面的に禁止する」という世界の新たなルール「核兵器禁止条約」が2021年1月22日に発効しました。被爆者の唯一の全国組織である日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」活動に、ならコープも被爆者の想いに寄り添って署名に取り組みます。
7月23日(金)ならコープふれあいセンター六条で開催した「ピースアクションinなら2021」(主催:奈良県生活協同組合連合会・ピースアクションをすすめる会*)は、被爆体験を聞き、核兵器禁止条約の意義や今後の展望、そして私たちにできることを学ぶ場とし、会場とオンライン参加あわせて69人が参加しました。
講演は、1歳10ヵ月のとき長崎市で被爆した日本被団協事務局次長・和田征子さんから、母が伝える被爆証言、被団協設立から核兵器禁止条約採択まで、同条約の4つの基本方針と条約前文に「ヒバクシャと核実験被害者にもたらされる受け入れがたい苦しみと被害に留意し…」の文言が入ったこと、日本政府の姿勢、政党および国会議員へのアンケート調査結果が報告されました。最後に、「これからの市民社会としての働き」として、核兵器国・核兵器保有国・核兵器依存国・日本政府へのはたらきかけ、被爆の実相を伝えその継承、若い人たちへの語りかけと活動、署名の推進、国会議員・自治体議員に意見書提出を要請していくことが話されました。
講演に続き、奈良市在住の秋山勝彦さんから5歳8ヵ月のとき広島市で被爆した体験をお聞きし、ピースアクションをすすめる会メンバーから「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」への賛同を呼びかけました。
- 参加者からの感想
「ピースアクションのおかげで被爆の実相や運動史について学べる機会ができています。最近の緊張した国際社会の中でも、毅然として核抑止論に対抗し、核兵器廃絶をめざしていくべきことを確信させられます」
「戦後長い時間が経ち、その当時小さな子どもだった方がその身体で体験したことを語ってくださる。または親から聞いた当時のことを伝えてくださる。あと何年かそう遠くなく実体験を語られる方がいなくなってしまう前に、私たちはできる限りお話を聞くべきだと感じました。まず、聞いて知ること。それが大切だと思います」
「和田さんの『人はごみのように焼かれるために生まれてきたのではない』、秋山さんの『戦争だけは体験して学んではいけない』の言葉が胸に突き刺さりました。こんな理不尽な戦争というものを絶対に繰り返さないことを心に誓います」
▶『日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名』をお願いします
▶講演:「母が伝える被爆証言」和田征子氏
▶体験談:「原爆の記憶はそら豆の焦げるにおいとガラスの音」秋山勝彦氏
*ピースアクションをすすめる会の構成団体
奈良県生活協同組合連合会(奈良女子大学生活協同組合、奈良教育大学生活協同組合、奈良県立大学生活協同組合、奈良工業高等専門学校生活協同組合、奈良県労働者共済生活協同組合、奈良県医療福祉生活協同組合、生活クラブ生活協同組合、生活協同組合コープ自然派奈良、市民生活協同組合ならコープ)、ならコープ平和の会