以前でも当ホームページにてご紹介させていただきましたが、基本的な運動や体操、健康相談などを通して、健康の実感と運動の機会を県民に提供する「ならコープ健康大学(全8回)」を、28日(月)王寺町地域交流センターで開催しました。
 東京都健康長寿医療センター研究科、医学博士の青柳幸利氏を迎え、「奈良県お出かけ健康法」をテーマに、足腰が丈夫であることが健康のバロメータであること。18000歩、うち20分速歩きで骨粗しょう症や動脈硬化など生活習慣病を予防することなどお話しいただきました。参加者の皆様からご質問をいただいており、青柳幸利氏から回答を届いておりますのでこちらでご紹介させていだきます。

 

●第2回ならコープ健康大学  質問回答届きました。 医学博士 青柳幸利氏
●第2回ならコープ健康大学  質問回答届きました。 当日の様子

Q. 夕方、夜で歩く効果は違うのでしょうか?

A. 睡眠は、昼間に受けた細胞のダメージ(損傷)を修復してくれるなど、健康にとって重要です。また、不眠
  が続くと認知症になりやすいことも最近わかってきました。一般に、入眠(就寝)時の体温が高いほどよく眠
  れますので、体温が一日のうちで最高の夕方に運動してさらに体温を上げると効果的とされています。同様の
  理由から、夜でも(体温が最低の朝よりは)効果がありますが、夕方のピークから少しずつ体温が下がりつつ
  眠るための準備をする時間帯ですので、運動するなら夕食後早めに、そして就寝前1時間を避けてください。
  あまり遅くなると、交感神経が興奮したままですので、眠れなくなってしまいます。

●第2回ならコープ健康大学  質問回答届きました。 ▲ 朝の散歩と夕方の散歩での睡眠の質の比較図


Q. 8,000歩を20分は、きついです。8,000歩を30分ではどうでしょうか。

A.   これは誤解です。「8,000歩・20分」は、どちらも1日の合計です。20分で8,000歩を歩くのではあ
   りません。ちなみに、一般的な歩行のペースは10分で1,000歩(100歩/分)、速歩きなら10分で1,2
   00
歩(120歩/分、2歩/秒)です。


●第2回ならコープ健康大学  質問回答届きました。 ▲歩く以外にも家事など様々な作業も含まれます

たくさんのご質問ありがとうございました。こちらでは2つのご質問を抜粋させていただきましたが、そのほかのご質問の回答も届いています。
そのほかのご質問はこちらでご覧ください▶第2回ならコープ健康大学 質問回答