7月4日(木)ディアーズコープたつたがわ研修室で、近畿労働金庫の方を講師に招き学習会をしました。「老後資金に2000万円必要!」との報道に焦った方も多いことでしょう。そんな不安を解決すべく企画しました。 まず未来をイメージし、ライフイベントを整理。人生の中で支出が大きいイベントは、結婚、住宅購入、教育、そして老後資金です。それぞれに必要な資金の推計値を挙げてみます。
★結婚・・・463.3万円 新居準備にプラス72.3万円
(ゼクシイ 結婚トレンド調査/新生活準備調査2017 リクルートブライダル総研調べ)
★住宅購入・・・分譲戸建て住宅で3,810万円
(平成28年度住宅市場動向調査 国土交通省調べ)
★教育・・・公立小→公立中→公立高校→私立文系大学の場合、1人当たり1,155.8万円
(子供の学習費調査(平成28年度)表 学校種別学習費総額の推移 文部科学省 (株)エフピー教育出版「ライフプランデータ集」2017年度より算出)
★セカンドライフ・・・夫婦2人 生活費 26.4万円/月 
(総務省統計局家計調査報告「家計収支編」より 夫65歳以上 妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯平成29年平均速報結果の概要)
実際に数字を見ると、すごい金額に、参加者からはため息しか出ません…。でも問題を先送りにはできない、子育て真っ只中世代の私たち!
まずは現在の収入と支出を把握して、貯蓄できる金額を確認することから始めましょう。
収入-支出(生活費)=貯蓄  ですが、余った金額から貯蓄するのは難しい!確実に貯蓄するためには、先取り貯蓄が大切!
収入-貯蓄=支出(生活費)  貯蓄を差し引いた費用で生活すると、確実に貯蓄できます!
また、最近はカードローンによる自己破産が増えているそうです。同じ金額を借りても、金利が違うと返済額に大きな差が出るので、必ず金利を確認しましょう。同様に住宅ローンの金利も確認が必要です。固定金利型は金利が上昇しても影響を受けにくいですが、逆に金利が下がると、負担が増します。変動金利型は金利が低い時はいいのですが、金利が上がると返済額も増します。最近はローンの半分を変動金利型、もう半分を固定金利型で借り換えする方法もあるとのこと。借り換えした方がお得な場合もあるので、金融機関に相談するといいそうですよ。
ここからは、セカンドライフに向けての上手な貯蓄方法についてです。資産運用方法には、「定期預金」「投資信託」「個人向け国債」「個人年金保険」「一般財形貯蓄」などのほかに、税制優遇が受けられる「iDeCo」「NISA」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」です。財形貯蓄は給与から天引きになるため、確実に貯蓄できる方法です。一定期間引き出しができないので、住宅購入や個人年金の増額など目的に合った貯蓄にお勧めです。お勤めの会社によって、銀行系、生命保険会社系のどちらと提携しているかを確認、手数料が発生する場合があるので、ご注意ください。
「iDeCo」は、個人型確定居室年金といいます。掛け金を積み立てし60歳以降老齢給付金として受け取ります。掛け金は全額所得控除対象、運用益は非課税です。
「NISA」は、1年間に120万円までの投資信託、株式などの配当・譲渡益などが非課税となる税制優遇制度(5年間)です。ただし、元本が保証されない、1人1口座のみ、手数料がかかるなどの注意点があります。
今まで、生涯に必要な金額がよくわからず、焦りだけがありました。ライフプランによって、今後いくら必要で、どう貯蓄していけばいいのか、少し見通しが立ちました。本当に学習して良かったと思いました。

 

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