奈良の盆地を潤しおいしいお米を育てる「水」。その水がどこで生まれ、どのように運ばれてくるのかを知り、奈良県の農業や私たちの食卓について考えるため、地産地消をすすめる会(JAならけん・ならコープ)は毎年「吉野川分水見学」を開催しています。今年は8月4日(金)、夏休み中の親子など10人が参加しました。
 
大和平野には盆地の中央を流れる大和川がありますが、流域が小さく、また年間雨量もとても少ないために奈良県の農業は度重なる水不足で大変苦労をしてきました。一方、平野の南には豊かな水量をほこる吉野川が流れていますが、この水を使うには様々な困難がありました。現在はこの水を大和平野に引き込み、農業用水として利用することが実現しています。最初に訪れた「大和平野土地改良区」ではこのような吉野川分水の歴史と概要についての映像を鑑賞し、説明がありました。
 
その後、「南近畿土地改良調査管理事務所(吉野川分水頭首工)」では、取水施設の構造と役割、十津川・紀の川(吉野川)分水について説明を受け、実際に取水口を見学しました。「森と水の源流館」では、川上村の水資源についてシアター上映と川上村に生息する動植物の説明がありました。最後に「吉野川東西分水工」を訪問し、御所市で水路が東西に分かれる様子などを見学しました。

 

おいしい奈良のお米の秘密を探る!「吉野川分水見学ツアー」を開催しました
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参加された方からは、「分水について疑問に思っていたことが理解できました」「子どもはまだ理解できないこともありましたが、今後に役立たせたいです」「分水の水の量に驚きました。いろいろ見学できてよかったです」などの声をいただきました。