「第19回 桜あかりの集い」を開催しました
阪神・淡路大震災から10年後の2005年1月に、協同福祉会特別養護老人ホームあすなら苑(大和郡山市)に植樹された※「鎮魂の桜」のもとで、犠牲者の冥福を祈り、震災を忘れず防災意識を高める場としてコープサークル“桜(鎮魂)の会”主催で「桜あかりの集い」を開催しています。
1月13日(土)、第19回となる今回は、強風にみまわれたため、屋外での燈花会は取りやめ、「あすなら苑」の施設内でおこなわれました。本来なら神戸から運ばれた「1.17希望の灯り」を分灯し、ランタンを組合員から寄せられたメッセージで覆って「燈火会」(桜あかりの点灯)に移りますが、今年は分灯のみおこなわれました。その後、「1.17希望のあかり」の碑文が朗読され、参加した43人が阪神淡路大震災と東日本大震災で亡くなられた方の冥福を祈るとともに、1月1日(月)に発生した能登半島地震の犠牲者にも追悼の意を表し、黙とうをささげました。
今回は「あの時、わたしは」をテーマに、地震発生時に神戸に住まれていた中エリア委員の野地まゆみさんのお話を聞きました。ご本人は大きな被害にあわれませんでしたが、勤務する幼稚園では被害が大きく、再開後も子どもたちの心のケアが必要だったこと、そして何よりこの「桜あかりの集い」を知り、奈良では阪神淡路大震災を忘れない活動を続けられていることに心温かいものを感じたと話されました。
最後に、プロブラムに掲載された「避難所チェックシート」で、避難所や備蓄などの備えの大切さを再確認し、全員で「しあわせを運べるように」を合唱して閉会しました。会場での能登半島地震への募金は12,513円が寄せられました。
※「鎮魂の桜」とならコープサークル「桜(鎮魂)の会」
阪神・淡路大震災から10年が経った2005年、震災で失った尊い命の鎮魂のため、震災で亡くなられた方と同数の6,434本の桜を全国に植樹する活動「レクイエムロード」がひろがっていました。この活動に賛同し、あすなら苑の庭に3本の桜を植樹、ならコープサークル「桜(鎮魂)の会」が結成されました。