福島の子どもたちに放射能の心配をすることなく、おもいっきり外遊びを楽しんで思い出を作ってもらおうと、2012年度からならコープは、組合員の募金で運営する「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しています。7回目となる今年は、福島の子ども保養プロジェクト、東大寺、近畿労働金庫、奈良県生活協同組合連合会、奈良ロイヤルホテル、畿央大学の協力で、7月21日(土)~24日(火)、実施。11家族30人(大人13人、子ども17人)に奈良で過ごしていただきました。
 
 21日(土)、奈良に到着後、奈良ロイヤルホテルでウェルカムパーティを開催。中野理事長から奈良ことばを交えて歓迎の挨拶ののち、大人と子どもで交流会をしました。自己紹介を兼ねたゲームで盛り上がり、皆さんすっかり仲良くなられていました。夕食交流会では福西常務理事から奈良の紹介があり、奈良の地元の食材を取り入れた夕食を楽しみました。

 

「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました

 22日(日)は連日の猛暑により、当初の奈良公園での予定を短縮しましたが、東大寺では南大門を見学後、大仏殿を拝観。柱の穴くぐりは子どもたちに大人気でした。同寺教学執事 上司永照さんからは東大寺の歴史や建立された聖武天皇の思いなどをお話いただき、子どもたちに「聖武天皇は災いや病気で亡くなった一人ひとりが、かけがえのない命であることを忘れないために大仏を建立した。そのために、民衆から一本の木、一握りの土の小さな力を集め、その後も大仏は多くの人の強い想いによって何度も再建されたことを忘れないでほしい」と語られました。その後、奈良公園で鹿とのふれあいを楽しみ、午後からホテルで(株)奈良コープ産業による「柿の葉ずし作り」に挑戦。近畿労働金庫による子どもたちへの「金銭教育講座」では、“カードかるた”や“○×クイズ”を取り入れて楽しく学びました。

「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました

 23日(月)は、家族ごとに、奈良、京都、大阪など、思い思いの一日を楽しまれました。
 
 24日(火)「奈良の思い出発表会」で、子どもたちは4日間の思い出を絵に描いて、鹿にせんべいをあげたこと、大仏が大きかったことを笑顔いっぱいに話してくれました。

「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました

 お父さん、お母さんからは、ならコープの組合員の皆さまに、メッセージをいただきましたので、その一部を紹介させていただきます。
 
・奈良の皆さまにあたたかい笑顔で迎えていただき幸せです。離れた所でも応援してくださる皆さまに心から感謝いたします。
 
・福島のことを忘れずにいてくださり、本当にうれしく思います。現在、日本中どこにいても災害の心配は尽きません。今回、私が受けた気持ちを次につなげていきたいです。
 
・準備など大変だっただろうと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。続けていくことは大変ですが、これからも福島のことを忘れないでいただけるとうれしいです。
 
・福島を応援してくださっている気持ちがとても伝わってきました。元気をいただいたので、福島に帰ってもがんばれそうです。ありがとうございます。
 
 「福島の子ども保養プロジェクト」への募金にご協力いただきました組合員の皆さま、ありがとうござました。ならコープはこれからも息の長い支援を続けてまいります。今後も「東日本大震災目的別募金」へのご協力をよろしくお願いいたします。