「吉野の森と水を守る」ための取り組みとして、奈良県南部市町村、奈良県森林組合連合会、JAならけん、ならコープが連携し、2011年より里山を再生する活動をおこなっています。ならコープであつかう奈良県産ひのひかりのご利用1kgにつき、JAならけんとならコープで1円を拠出し、「吉野の森と水を守るための募金」として植樹活動費に充てています。7年目となる今年の植樹祭は吉野町、西谷自治会、南都銀行の協力のもと、10月28日(土)ならコープ吉野事業所で開催。61人が参加し、シロヤマザクラ、イロハモミジなど、32本を植樹しました。
 
今回、コープふくしまの協力のもと、福島県富岡町が取り組む「夜の森のさくらプロジェクト」の桜1本が北岡吉野町長と中野理事長によって植えられました。福島県富岡町は東日本大震災での原発事故により全町民が町外避難を余儀なくされ、今年4月一部の地域を除き避難解除となりましたが、地域の名所であった「夜の森桜並木」も8割以上が帰還困難地域内にあり、立ち入ることができません。原発事故の記憶を風化させないため、富岡町は全国で「夜の森さくらプロジェクト」として、桜の苗木の植樹に取り組まれています。

 

吉野町植樹祭を開催しました
吉野町植樹祭を開催しました
吉野町植樹祭を開催しました
吉野町植樹祭を開催しました

台風22号の接近により、土砂崩れで通行止めのところもある中、幸い植樹中、雨は間逃れ、無事終了、最後は地元西谷自治会婦人会のみなさんのお心遣いで「かす汁」がふるまわれました。昨年の黒滝村でも植樹に参加したという方は「植えた木が後世に残っていくのが楽しみ。黒滝村で植えた樹はどうなっているか見てみたい」。また、ご夫婦で参加された方は、当日はご主人のお誕生日ということもあって、記念樹という思いをこめて植樹されたとのこと。親子で参加されたご家族は、「なかなかこのような機会はないので、楽しんでいる。山遊びや川遊びのついでに、立ち寄ることができたら今後も成長を見守りたい」とお声をいただきました。

吉野町植樹祭を開催しました
吉野町植樹祭を開催しました