NPO法人桜ライン311の植樹会に参加しました
2021年12月4日植樹会に参加しました。
ならコープは、2014年から「桜ライン311」の活動を応援しています。7回目の参加となった12月4日の植樹会には新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み組合員参加および民泊は実施せず、職員・理事研修として、役職員6人が参加しました。
植樹活動の前には東日本大震災津波伝承館を見学し、「桜ライン311」への運営資金支援として目録20万円を同法人・岡本代表に贈りました。
参加者は、植樹会を通じて「被災地を忘れない」取り組みの意義・目的を学びました。今回は、お二人に“見たこと・感じたこと・考えたこと、そして伝えたいこと”を寄稿していただきました。
「忘れない」私たちにできること 田原本支所 武本 浩資
東日本大震災から10年、震災を覚えている方は多くいますが、ただ「覚えている」ことが「忘れない」ということになるのでしょうか。私は植樹会に参加し、それは違うと痛感し反省しました。東北ではいまもなお「忘れない」ために強い思いを持って「活動」されている方々がいます。
「桜ライン311」もその一つで、また「語り部」として辛い記憶を思い出しながら、震災のことを伝えている方々が沢山おられることを知りました。
「忘れない」とはただ「覚えている」だけでなく「継続的な活動」をすることではじめて「忘れない」になるのではないかと感じました。
私たちにできることは、これらを忘れず、命とあの日の悲しみや苦しみを無駄にしないように教訓を学び、次に来る災害時、少しでも多くの命を助け、悲しみと苦しみを少しでも減らせる活動を続けることだと思いました。そのためにも行動に移していこうと強く思いました。
大切な人と会える幸せを大事にしてほしいと実感 桜井支所 辰巳 祥子
私は高校生の時にニュースで見た3.11の地震に大きなショックを受け、被害にあった陸前高田市の現状を実際に見たいと思っていたので今回参加しました。
陸前高田市の多くは整備され更地のようになっていて、当時の震災の影響が見られました。
現地では桜の苗木を植えました、この桜の木が津波の到達ラインの目印になります。被災地の人の話も聞け、当時の緊迫した状況を知ることができました。
毎日大切なと会える幸せを皆さんにも大事にしてほしいと思いました。
●「桜ライン311」とは?
2011年3月11日、東日本大震災が発生し、東北各地を津波が襲い多くの犠牲者が出ました。当時は10mを超える津波が発生する可能性や防潮堤の性能にも限界があることが、あまり知られていませんでした。震災前にこれらのことが周知されていれば、津波によって奪われた命はもっと少なかったかもしれません。その悔しい思いから岩手県陸前高田市で「認定特定非営利活動法人桜ライン311」の活動がはじまりました。
「桜ライン311」は「もし、また津波が発生した時、この桜並木より高いところに逃げて命を守ってほしい」という願いを込めて同市内の津波最大到達地点に桜を植樹しています。また、災害によって人の命が失われない未来を創るというビジョンのもと、学校植樹会や講演会などで子どもたちに防災の知識や正しい情報を伝える活動もおこなっています。2021年4月末時点で陸前高田市内各地に1,858本の植樹が完了。目標の約10%を達成しています。