商品Q&A

菓子・飲料

  • 『CO・OP長崎カステラ』封を開けたら、カビが・・・・

    本品は食品添加物の製品への配合ではなく包装内の脱酸素剤による酸素濃度を下げることによってカビの発生を防いでいます。工場出荷時には包装内の脱酸素剤効果を確認しておりますが、このたびは工場出荷後の物流、保管など商品の取り扱いの際に包材に傷が入り脱酸素剤の効力がなくなった状態でカビが侵入し、お申し出につながったものでした。

  • 『CO・OP肉厚のカミ噛みあたりめ』緑の点は何?

    イカの血液にはヘモシアニンというたんぱく質が酸素と結合して体全体に酸素を運んでいます。ヘモシアニンは無色透明ですが含まれている銅と酸素が結び付くと銅イオン由来の青緑色になります。
    ご質問の緑の点はイカの血液が皮に付着し縮んで色味が濃くなった部分でした。
    原料のイ力は工場受け入れ時と焼き上がり時に2度、色味も含め検品します。ただ、水揚げされる漁港やイ力自体の味・大きさに差があり、そのバラツキが製品に反映され疑問を抱かれてしまったものと思われます。

  • 『CO・OP ファミリーチョコレート』白く変色している・・・・

    現品は多くの粒が全体的に白くなっていました。これは溶けた後で再び冷えて固まり、ブルーム現象を起こしたものでした。ブルーム現象とは、チョコレートに含まれているカカオバターが高い温度(28℃前後で溶け始めます)により表面に浮き出して、冷えて固まると白く粉のように見えるチョコレート特有の現象です。食べても害はありませんが、見た目が悪くチョコレート本来のおいしさも失われています。製造工場には流通過程での温度管理に注意するよう要請しました。ご家庭でも保管の際は高温・多湿の場所を避けていただきますようお願いいたします。
    [あをがき2012年11月号掲載]

  • 『CO-OP 有機栽培オーガニックレーズン』食べてみるとジャリジャリ・・・・

    お申し出品を工場検査員で官能検査を実施しましたが味・食感に異常はなく、製品中に石・砂の混入はありませんでした。
    原料レーズンはトンプソンシードレス種を乾燥したもので、種が成長しない品種として知られています。しかし、天候等による生育条件や木の状態などの影響で、種子が稀に成長することがあり、特に減産の年に見られるとの報告があります。レーズンの中に混入していた種子を、機械選別・目視選別で除去できなかったことで、ジャリジャリした食感を感じられたのではないかと思います。

  • 『コーヒーフレッシュ』クリームが混ざらない

    異常の可能性として微生物汚染も考えられます。早速検査を実施しましたが、腐敗はありませんでした。理化学検査・官能検査(クリーム・コーヒー溶液)も異常ありませんでした。この商品は水と油という本来混じり合わない性質のものを「乳化」という技術で混合しています。しかし、温度変化によってはその乳化バランスが崩れることがあります。分離した水だけがコーヒーに溶け、白い部分がいつまでも残っている・・・・特に冷蔵庫での保管時などに発生します。こんな時は使用前によく振っていただきますと、うまく溶けるようです。

  • クルミパンに紫色のカビのようなものが付着しています。

    生地表面を顕微鏡で観察したところカビ菌の胞子はみられず、くるみの皮に含まれているフラボノイド系のアントシアニン色素の一種が変色したものでした。この色素は、酸性になると紫色に変色します。生地を手分割・手丸目するとこの色素は出ませんが、機械によって生地に痛みが生じ、色素が変色しやすくなったものと考えられます。今後、この色素を出にくくするように、生地の醗酵温度及び時間の管理を厳密に行うことと、変色生地については完全に除去するように要請しました。