エネルギー対策と
環境への取り組み
ならコープの2030年環境ビジョン
2020年に策定した「ならコープの2030環境ビジョン」は、3年目を迎え、引き続き温室効果ガス削減、食品ロス削減、プラスチック容器包装材と資材の削減、エシカル消費の拡大に目標を持って取り組んでいます。
2030環境ビジョン目標に対する進捗状況
排出量を50%削減(2013年度対比)
CO₂2022年度は10月9日に発生したサイバーインシデントにより無店舗事業では35営業日配達ができず、商品のセットなどの稼働を停止した影響で電気使用量が減少しました。また、店舗改装時の省エネ化などにより、CO₂総排出量は8,887t 、CO₂(前年差▲668t‐CO₂2013年度比65.5%)となり温室効果ガスを削減しました。
・再エネ100宣言RE Actionへの参加
2022年12月、事業活動で使用する電力を再生可能エネルギーで賄う「再エネ100 宣言 RE Action 」に登録(大阪いずみ市民生活協同組合、青森県民生活協同組合に続き 3 生協目)、2035年度に全事業活動で使用する電力を再エネで運営することを宣言しました。2023年度には本部の電力を再エネ 100%で運営します。
・EV軽トラック(ELEMO)を店舗に配置
ガソリン燃料使用量の削減をめざし、コープあったか便配達車両に新たにEV軽トラック(ELEMO)を配置しました。環境配慮型車両(電気自動車、水素自動車、プラグインハイブリッド車)の導入は合計55台になりました。
・ならコープでんき節電アクションの実施
12月~3月までの期間、冬季の電力需要ひっ迫に対し国の補助プログラムに参加、「ならコープでんき節電アクション」を実施してならコープでんき利用組合員に広く周知しました。参加者は1335供給地点 1,287 人、「節電アクショ ンに参加したことで節電を意識し、楽しく節電できました」との声もあり、エネルギーを大切に使う暮らし方を考える機会になりました。
食品ロス50%削減(2019年度対比)
事業活動における生ごみ排出量は350,192kg(前年差▲10,722kg、2019年度比85.5%)となりました。
・食品ロス削減アクション
食品ロス削減の日(10月30日)に合わせて食品ロス削減アクションに取り組み、食品ロス削減の重要性をお知らせしました。同日、全店舗でフードドライブに取り組み、73人が参加しました。
・管理期限商品の活用
店舗では、日配商品の管理期限の延長(賞味期限当日まで販売)、自動発注システムによる発注精度の向上、在庫管理精度の向上などにより廃棄ロスを減少させることができました。
・恵方巻のロス削減
10月の食品ロス削減月間に合わせて農林水産省の食品ロス削減ポスターを全店舗で掲示し、2月3日の節分では、(株)奈良コープ産業と連携し、恵方巻きが売れ残らないように店舗間で振替をして、食品廃棄を削減することができました。
プラスチック容器包装排出30%削減(2018年度対比)
店舗では鶏肉類のノントレー包装での展開など食品トレー削減をおこない、事業活動におけるプラスチック容器包装排出量は195,532 kg(前年差▲27,313kg、2018年度比87.7%)となりました。
・店舗レジでのカトラリー類を有料化
2023年1月から店舗レジで今までレジで配布していたスプーン(大・小)ストローを有料化、一律5円で販売を開始しました。
・プラごみ削減動画コンテスト(奈良県)の参加
奈良県水循環・森林・景観環境部廃棄物対策課による「プラごみ削減動画コンテスト」に応募し、ならコープでんきファン俱楽部メンバーで動画にした「プラボトルのぺったん」がコンテストで優秀賞を受賞しました。
・蜜ろうラップづくりワークショップ
ならコープの環境・エネルギーに関わる事業及び活動を審議し、具体化をすすめる環境・エネルギー政策協議会は「蜜ろうラップづくりワークショップ」を開催しました。講習会には組合員が活動するコープ委員会からも講師依頼があり、楽しみながらプラスチック問題について考える機会が広がっています。
・アースデーinなら2022の実施
ならコープのアースデーは環境問題について考え、行動する日として 1991 年から開催しています。
33 回目の開催となる 2022 年度は多くの人が環境問題を意識し楽しみながら行動できるように6つの企画(環境川柳、清掃活動、おもちゃドクター、インスタグラム、リサイクルの展示、エコチャレンジ宣言)を開催、のべ 1,291 人が参加しました。
・環境配慮型商品の普及
コープきんき事業連合や全国の生協と協同した取り組みでは、日本生活協同組合連合会(以下 日本生協連)が 2019年 6 月、プラスチック包材へのコープ商品対応方針を策定しました。ならコープもこれらの取り組みに参加、積極的に環境配慮型商品を供給しています。現在、容器包装にプラスチックを使用しているコープ商品は約4,700 品目ありますが、再生プラスチックや植物由来プラスチック容器を使用した商品を、2022 年度末では779 品目にまで拡大しています。