新型コロナウイルス感染症が世界中に広がり、緊急対策がとられてきましたが、未だ終息の見通しがたたない状況です。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げ、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。
2019年度は、人口減少、高齢化、少子化、働き方改革、消費税増税・軽減税率導入などへの対応をすすめましたが、全体では厳しい経営となりました。2月、3月と新型コロナウイルス感染症対策による不要不急の外出自粛に伴い家庭内の消費拡大、安心安全な買い物に役立てられ、組合員数は27万6,394人と前年より960人増加しましたが、供給高は384億4,948万円、前年からは若干の減収となりました。
平和、地球環境問題、増大する自然災害への対応、食やくらしにかかわるさまざまな社会的課題に対する取り組みを、事業と活動の連携ですすめました。
第１次石油ショックの混乱直後、自らのくらしを守るべく立ち上がったならコープ設立趣意書では、「私たち消費者は、私たちの生活と健康を守るために協同し、協力し、みんなの力でこれに対抗して行かねばなりません。」と掲げています。それは、現在のさまざまな生活不安に対しても同じです。創立45周年企画の中で確認した生協の理念や第12次中期計画のテーマ「誰も取り残さない　安心してくらせる地域づくりのために『たすけあい・ささえあい・わかちあい』」のもと、一人ひとりの生命、地域、地球、未来を守る取り組みを協同の力ですすめてまいりましょう。

2020年5月
代表理事　理事長　中野　素子