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人 料理人の目
 「ふつうの養殖鯛だと、皮を引いたあとで身に白い脂が張り付いていることが多い。脂がのりすぎているんですね。でも、海援鯛はちがう。脂はないけれど、身には旨味とコクがあるんです」
 大阪北新地──とある料理店の店主から、そんな話を聞いた。仕入れ先から強く勧められて以来、鯛は海援鯛を好んで使う。刺身はもちろん、カルパッチョも「うまい!」という。雑誌やインターネットでもプロの料理人から高い評価の声を見る海援鯛。ならコープの店舗ではおなじみの産地直結商品だ。
うまさの秘訣
 高知県須崎市に位置する浦ノ内湾。奥行きは約9kmほどもあるが、入り口がたいへん狭く、まるで湖を想わせる。その小さな入り江が複雑につづく静かな海の一画に、海援鯛のいけすがある。
 夏場は暖かく、冬には冷たい潮流が流れ込む湾。夏を活発に過ごして多くのエサを食べた鯛は肉付きよく成長する。そうして冬から早春にかけて身が締まり、旨さの旬を迎える。鯛養殖には好適な環境の中で、土佐鯛工房の男たちが掲げたのが「既存の養殖鯛」からの脱却。体色は天然真鯛とおなじ桜色。エサの匂いがなく、しっとり締まった身。舌にひろがるふくよかな旨味・・・・
 まず、いけすにはひとつひとつ遮光ネットをかけて日焼けを防ぐ(天然真鯛は水深200mまでの海底に棲息)。また、ひとつのいけすに入れる数を制限、過密養殖をさけた。活発な動きとストレスの軽減をねらってのことだ。
 こうした環境整備の上で「心臓部」と呼ぶのが飼料。魚粉などをベースにした高品質なペレットにビタミン、ミネラルをはじめ余分な脂肪がつきにくい成分を添加。白身魚のうまさがそこにあると胸を張る。
右上/朝の浦ノ内湾 右下/鯛の選別作業 
作業風景
中/海援鯛の漁師たち 左上/港での水揚げ 左下/一般養殖鯛と海援鯛(右)
「質」を求めて
 丹精込めて育つ海援鯛。だが、出荷の前には大きな関門が待ち受ける。それが「厳しい選別」だ。色や形、身の厚さなどを瞬時に見抜く男たちの手で、数々の選外品が出てしまう。それらは緑色のすべり台からいけすに再放流される。海援鯛として出荷できなければ稼ぎも少ない。手間とコストをかけている以上、一尾でも多くが本音だろう。実際、近隣の漁師たちの間でも賛同者は限られているのが現状だ。それでも「海援鯛の名を守るにはこれしかない」と言い切る。土佐の男の誇りをかけた鯛の味。きっとみなさんも満足するに違いない。
中見出し
1. 海援鯛の「心臓部」
最重視する飼料にはペレット(魚粉やイカなど)にビタミン、ミネラルなどを添加。
2.遮光された中で
いけすは常に遮光され、鯛の「日焼け」を防止。飼料を投入すると、鯛が一斉に水しぶきをあげる。
3.まずは網上げ
鯛を水揚げするには、まず遮光ネットを外して、いけすの網上げをおこなう。
4.美しい魚群
いけすの底から網を引き上げ、水面に現れた鯛。漁師は一尾ずつ丁寧にタモですくってゆく。
5.厳しい選別
すくいあげた鯛は、色・形を中心に厳しくチェック。「選外品」は多く、それらは再びいけすに戻す。
6.船上で活け締め
選別に合格した鯛は、船上で丁寧に活け締めして氷水に入れる。
7.最後まで心を込めて
いけすから5分ほどで港へ。「品質は梱包から」の合言葉をモットーに生産履歴書を添えて出荷する。
8.「確認」の試食
出荷する鯛を浜で調理、漁師たちの「舌」で仕上がりを確認。常に自分たちで納得したものだけが「海援鯛」になる。
生産者


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