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人違いと共通点
 「ロースハム」「ボンレスハム」は、使われる豚肉の部位にちがいがある。背中の肉を利用するのがロースハム。もも肉から骨を抜き取ったものからボンレスハムができる。味わいは、きめ細かくやわらかいロースハム、脂肪が少なくあっさりしたボンレスハムといった具合。
 共通しているのは、今回の商品がどちらも「無塩漬(むえんせき)」であること。ただ、これは塩を使わないという意味ではない。むしろハムづくりは原料肉と真面目に向き合うほど、どんなに頑張っても一定の塩分濃度が必要になる。塩には、肉の旨味や保水力を引き出す重要な役割がある。
 塩などの調味液に漬け込む塩漬(えんせき)と呼ばれる工程の中で、発色剤を使わないこと。それを無塩せきと呼ぶ。できあがったハムは鮮やかなピンク色ではなく、肉本来の色あい。原料の品質が直接製品に影響するため、原料豚肉の吟味は欠かせない。無塩せきハムは色の違いの中で「自然な美味しさ」を私たちにアピールしている。
伝統を守って
 取材では「CO・OP無塩せき国産ボンレスハム」の工程を主に撮影。関東方面が主な産地だという国産豚肉は冷凍で工場にやって来る。解凍後は整形作業へ。ここで余分な脂肪などを巧みに取り除いて「ハムに好適な部分」だけのかたまりに。
 厳密にアレルゲン区分をおこなう調合室で塩せき用の調味料を配合、櫛形の注入機で調味液の浸透へ。さらに熟成工程などを経て筒型の袋(ケーシング)に詰め、長さ1メートルほどのハムの形が完成する。その後、燻製庫で「蒸す・いぶす・乾燥」を。桜のチップをいぶして、じっくりハムを燻煙する作業に感心。むかしから伝わる加工法だが、もともとは煙に含まれる殺菌・防腐成分を食材に与える技法のひとつ。現代では風味・味わいを重視することから、燻製液の代用も多い。吟味した材料を手作業で選り分け、伝統にのっとって飴色にいぶされる姿───かつて我が国でハムは超高級食材だったのも、うなずける気がした。
右上/緑ゆたかな工場 右下/原料肉の保管庫
作業風景
中/筒状の袋(ケーシング)に肉を詰める工程 左上/燻製庫のハム 左下/細菌検査の様子
環境にも配慮
 原料の端材はソーセージになるなど、あまりムダがないように見えるハムづくり。ただ、商品チェックで出た不合格品やクリーンルームのカット工程で生まれた端材などは廃棄対象となる。そこで専用の処理施設を設け、それらを有機肥料に。また、工場は緑豊かな千曲川河畔に位置することから浄化施設を併設。金魚や鯉が泳ぐ池を経て千曲川に排水する設備を整えている。
中見出し
タレと一緒に
1. 良質な原料を
ボンレスハムは北関東産を中心に国産豚肉を使用。ロースハムはカナダやスペインなどの麦豚(麦で育った豚)を使う。
決め手の生姜
3.おいしい味へ
インジェクションと呼ばれる櫛形の注入器で調味液を浸透させる。この加工で肉の中にまで味付けできる。
タレと一緒に
5.ケーシング
筒状の袋に熟成を終えた肉を詰めてゆく。食感・形に大きく影響する作業なので、熟練の専門作業者が従事する。
決め手の生姜
7.じっくり仕上げて
燻製庫では蒸す・いぶす・乾燥する、3つの工程でハムを仕上げる。天井の両端に煙が出てくるパイプがある。
決め手の生姜
2.丁寧な整形加工で
解凍された原料肉から余分な脂などを丁寧に取り除く。余った端材はソーセージなどの原料になる。
出荷へ
4.さらに熟成して
インジェクション加工後はタンブリング工程へ。ゆっくり回転させ、軽く叩きながら調味液につけ込んで熟成する。
決め手の生姜
6.風味豊かに
桜のチップを使った燻製の例。燻製庫の上階にあるスモーカーから出た煙がパイプを通って燻製庫に流れるしくみ。
タレと一緒に
8.クリーンルームで完成
工場内でも隔絶された環境下にあるクリーンルーム。燻製後、冷蔵庫で肉質を引き締めたハムをスライス、包装する。撮影はガラス越しにおこなった。
生産者


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