ロングセラー!!
私たちの健康に欠かせない栄養素、鉄分。その鉄分には「ヘム鉄」「非ヘム鉄」の2種類があって、吸収率は動物性食品に含まれる「ヘム鉄」が高いといわれる。今回登場する「CO・OP 若鶏のレバーうま煮」には、このヘム鉄がたっぷり。100グラムあたりでの平均含有量は、牛レバーの2倍ほどもある。
さらにうれしいのは、商品についての評価がたいへん高いこと。「このレバーのうま煮は匂いも少なくて美味しい」「子どもがよろこんで食べてくれる」そんな声を常に見受ける。季節を問わず一定の利用があるロングセラー商品───製造は鹿児島県でおこなわれている。
あたり前のことを
健やかでフレッシュなこと。とりわけレバーではこの条件が「基本中の基本」。工場では鮮度の高い良品をチルド状態で搬入・加工。今でこそ「冷凍品ではない」ことをアピールするものも増えてはいるが、「CO・OP 若鶏のレバーうま煮」はずっと以前から取り組んできた。
血色よくプリプリ、ツヤツヤした肝臓と心臓。そのひとつひとつに包丁を入れ、肝臓は食べやすい大きさに、心臓は中身の血を取り除く。どちらも搬入前に水洗いをしているが、ここで再度水洗いを。そうしてボイル処理へとすすみ、下ごしらえを終える。
こうした一連の作業に、とりわけ特別な点はない。ただ、「匂いも少なくて美味しい」というワケのひとつが、「その基本の中」にある。
右上/肝臓は冷凍ではない良品を使用 右下/おなじくハート(心臓)も新鮮
中/レバーカット工程の様子
左上/調味に欠かせない生姜 左下/人気抜群のタレ。再仕込み醤油がベース
使い勝手も
ボイルしたレバーは生姜の千切り、タレを封入して真空パック・加熱して完成する。うま煮に華を添える生姜は、主に九州・四国産。農場からのトレース(生産ルートの確認)ができる、たしかな素材を使用する。タレは醤油ベースだが、その原料は再仕込み醤油。どっしりと厚みのある味・香りでタレの旨味を増している。
多くの組合員が支持する若鶏のレバーうま煮。チャーハンやほうれん草の和え物、オムレツの具材にとレパートリーは案外広い。カレー粉を使っての唐揚げは、いちばんのオススメだ。
1. ひとつひとつを
肝臓は食べやすく3分の1〜4分の1の大きさにカット、心臓も包丁を入れて血抜きする。
2.丁寧に処理
カット作業を終えたレバーは、水洗いや血抜きをおこなってからボイルする。
3.ボイル処理
人の手と目で注意深くボイルすることでも、美味しく・匂いの少ない商品づくりに努めている。
4.すぐに冷却
ボイル後は冷却処理をおこなう。写真はボイル後の心臓。ツヤがあり、プリプリしている。
5.決め手の生姜
レバーとタレの充填時、生姜の千切りも一緒に入る。
6.タレと一緒に
ボイル・冷却したレバーと生姜を投入・計量。この後は真空パック・加熱へ。
7.味が染み渡る
真空パック・加熱のライン。再仕込み醤油の旨味と生姜の風味がレバーに染み渡る。
8.出荷へ
充填を終えて完成した商品。この後は急速凍結をおこない、包材にセットして出荷となる。
※2013年9月から「CO・OP 若鶏のレバーうま煮」は、マルイ食品株式会社/米ノ津工場で製造されることになりました。今回の誌面は、それまで製造をおこなっていた(株)マルイ商事/平川工場で取材した写真を使用しています。