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人手軽でも家庭の味
 今回登場の商品は「好みの調理で楽しむ」タイプ。手間のかかるロールキャベツを味付けせずに提供する。だから用途は幅ひろい。トマトスープ、クリームシチュー、おでんダネといろんな料理に使える。もちろん固形ブイヨンに塩コショウ、ローリエでサクッと仕立てたスープと煮込んでもOK。やわらかなキャベツの甘味に、ポークやチキンの旨味が染みこんだ、グッとくるひと皿が簡単にできあがる。手軽でも家庭の味を満喫できるこの一品。キャベツを茹でて葉をそろえたり、ミンチをこねたり、つまようじ(あるいはパスタを折ったモノ)を刺したりって・・・・忙しい時にはなかなかできないでしょう?
国産の旨味
 まずは、キャベツ。製造工場の地元(愛媛県大洲市)を中心に国内農家が栽培したものを使う。芯抜き機を片手に、ひとつひとつ芯をくり抜く作業員。それをお湯に浸けて葉をバラバラにほぐす工程を見ていると、作り方の基本も家庭とおなじであることが判る。
 ロールキャベツのタネになる部分は豚肉・鶏肉のミンチを。いずれも工場が仕入れ先から産地証明書を取り寄せ、国産であることを確認する。
 有機質肥料を使い、健やかに育てたキャベツ。国内の養豚・養鶏農家が育てた豚肉や鶏肉。商品は、そうした原料の由来にこだわりをもつことで、ひと味ちがったおいしさを追求しているのだという。便利な既製品だからこそ、消費者にはうれしい姿勢ではないだろうか。
右上/工場の近くにあるキャベツ畑  右下/陽光に恵まれ、立派に育つ
作業風景
中/収穫の最盛期(春)、家族総出で働く生産者 
左上/包丁で、ひとつひとつ丁寧に収穫   左下/手製の荷車に積んでトラックへ
お母さんの真心
 製造現場で目を惹いたのは、キャベツを手巻きする作業員の姿。その大半は地元のお母さんたち。凹型の金具にキャベツの葉を敷き、タネを入れ、巻き上げてゆくスピードはまさに圧巻。たいへんな個数をひとつひとつ手作業でこなすからには当然だといえる。が、不揃いもなく並ぶ巻き上がりの数々には、不思議な美しさが・・・・ 
 ふと、別の作業員を見て気づいた。キャベツの葉の色(濃さ)は、けっして一律ではない。濃いみどりから、うす黄色までバリエーションがある。彼女たちは、その日の見本となるパターンを4通りくらい目前に置き、なるべくおなじ色のものに分けて並べていた。そういうわけで袋詰めされた中身には、大きな色の違いがほとんどない。
 手づくり感あふれる製造で真心込めて仕上げた「国産 ロールキャベツ」。あなたの冷凍庫にも、ぜひ。
中見出し
1. まずは芯抜き
検品したキャベツは芯抜き機(手作業)で芯を抜き、水槽へ。
2.一枚一枚に
80〜90度のお湯に浸すと、キャベツの葉がバラバラに。その後、冷却・保管へ。
3.国産原料で
国産玉ねぎやキャベツ、豚・鶏ミンチなどを混ぜ合わせてタネをつくる。
4.「打ち出し機」で
成形したロールキャベツのタネ。これを冷凍保存しておく。
5.お母さんの職場
一心不乱で手巻き作業を続けるのは、地元・大洲市のお母さんたち。ひとつひとつに真心を込めて。
6.熟練の「手巻き」
キャベツでタネをくるみはじめる場面(左上から時計回り)。その動きは驚くほど速い。  
7.「色」もたいせつ
キャベツの葉の濃淡にも気を配る。見本を前に、なるべく同じ色味に分類する。
8.ようやく完成
巻き上がった完成品。キャベツの葉のみでシッカリくるんである。
坂元醸造


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