どれもおなじ?
目の前に、いろんな種類のたまごどうふが8品。そして、CO・OPたまごどうふも。それぞれ価格に高低があり、単純に味をくらべるわけにはいかない。ただ、こうしたタイプの商品、そもそも味や食感にどれほどの違いがあるのか興味を惹かれた。
まず食感。固め、やわらかめ、意外にバリエーションがある。たまごの風味も、ほとんど感じないものから鮮明にわかるものまで。添付のタレはいずれもかつおダシがベースのように思われるが、濃いめ・薄め、甘味なども微妙にちがう。
たとえば関東と関西では、たまごどうふに対する嗜好が異なるといわれる。もとがシンプルなつくりの食材だけに、「どれも似たようなモノ」と考えがち。でも、私たちは案外敏感にジャッジしているのかもしれない。
満足の味
今回の商品、原料の卵は工場で割卵する。地場産や北陸地方を中心に契約農場で生まれたものを、自社便で集荷。「新鮮な原料」とはよく聞く言葉だが、理想的な原料調達がそこにある。入荷後は品質管理セクションで濃厚卵白の高さや卵黄の色、においなどを検査(抜き取り検査)。洗卵以降の製造作業は、品質を確かめてからのことだ。
添付のタレも凝っている。関西方面で実績のあるメーカーの薄口醤油やかつおダシ、エキス類、あるいは三河の伝統製法から生まれる本みりんなどを調合した。食感は蒸し物専門の担当者が生協のために生地調合を開発、釜の温度調整とともに「関西で好まれるやわらかさ・なめらかさ」を目指している。
こうしたつくり手の工夫や吟味・・・・その様子を知った影響は、きっと大きいだろう。しかしCO・OPたまごどうふを口にすると、その価格とともに基本をおさえた製造が生む「満足の味」を感じる。
トッピング!
今回、たまごどうふの写真には、さまざまな具材をトッピングしたものを掲載。最初は見栄えのためだったのですが・・・・コレ、美味しかったです(イクラの醤油漬やオクラ、ミョウガ、きんぴらごぼう、椎茸の甘煮など)。副菜や酒肴にぜひ!