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CO・OP 商品図鑑
CO・OP商品図鑑
どう使うの?
 塩、味噌、醤油、そして「酢」は、日本の四季にあわせいい味を提供してくれる調味料のひとつ。体を元気にするためにも、適度な摂取が望まれている。ただ、合わせ酢と聞けば、一般にはすし酢・ぽん酢・三杯酢などが思い浮かぶ。味に深みはあるけれど、いずれも用途が限られがち。すぐ応用が利くとは言いづらい。
 合わせ酢のよさを、もっと手軽に・身近に───「かけるだけでマリネ」「漬けるだけでピクルス」───今回の商品はそんなキャッチフレーズで利用をのばしている。切り分けたトマトにサラッとかけただけでトマトがたっぷり食べられるといえば、雰囲気が伝わるだろうか。酸味をおさえ、ほどよい甘味の中に自然な旨味を感じる味・・・・少しマヨネーズを溶かし入れて、時にはオリーブオイルと合わせてと、アイディア次第で応用の幅はかなり広い。
 もちろん「これ1本でいろんな料理に使える」という同じタイプの商品はほかでも目にする。製造の現場からポイントを探ってみよう。
ひかる「基本」

 メーカーでは酢造りをはじめる前に、まず、酒造りをおこなう。洗米、蒸し、麹菌による発酵を経て造りあげた酒(酢もろみ)───そこから生まれるまっとうな米酢。巨大な機械で自動化されてはいるが、昔ながらの酒仕込みの工程・考え方がその中には生きている。
 だしはカビ付きの鰹節と板昆布。その日の朝に削りあげた枕崎産と、水出し後にゆっくり加熱する利尻産を使う。じっくりとっただしは生臭みのない良い香り。エキス類を使わない自然な旨みの原点でもある。
 さらに、すべてのベースとなる仕込み水には中央アルプスの伏流水を。100m以上の深さからくみ上げた水のメリットを十分にいかしたろ過浄水が使えるのは、立地に恵まれた工場(標高740m・アルプスの山々を望む森のそば)の大きなメリットだろう。
 酸味料や旨味調味料は使わず、ものづくりの原点を意識する中で求めた味。りんご酢を加えるなどして工夫した風味。やっぱり生協らしいと思いませんか?

ファクトリー
1. 自社で削る
だしの材料となる大きな削り節。枕崎産のカビ付き鰹節を自社の専用機で削って使用する。
2.うまみを引き出す
ゆっくりと水出ししてうまみを引き出す利尻産の昆布。昆布エキスや鰹エキスにはない自然な味を追求する。
3.釜で炊きあげる
だしづくりの釜。鰹節や昆布をベースに、香りよく味わいのよいだしをつくりあげる。
4.米から酒を
「酢造りは酒造りから」の言葉どおり、酒の原料となる米を洗米、蒸す設備。とても大きい。
5.偉容を誇る
工場内の巨大なタンク。そばに立つ人物がとても小さく見える。場内はよく清掃されていた。
6.正確な調合
だし・酢などを調合するタンクの操作パネル。コンピュータ制御で正確な調合を実現している。
7.仕込み水のかなめ
酒・酢・だしづくりの仕込み水は良質な中央アルプスの伏流水。ろ過機を使い塩素消毒はおこなわない。
8.品質管理も万全
安定した味と品質を守るため、官能検査だけでなく、酸度・糖度・塩分などの分析とチェックを毎日実施する。

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