新鮮な白菜を
キムチづくりは白菜をカット加工することではじまる。その場所は長野県・JA洗馬カットセンター。地元の白菜を中心に、季節ごとの収穫にあわせて三重県など各地の白菜を取り寄せる。 大量に搬入した白菜は次々と4等分に切り分けてベルトコンベアに。隣では軸を切り、葉を一枚一枚にする作業(時折、葉の様子を見ている)が続く。直後にはバラバラになった葉の目視チェックがあり、すぐシャワー洗浄へ。ざっと洗った白菜の葉をカッターで細断、三つの洗浄槽にくぐらせる。さらに目視チェックがあり、コンテナに詰めれば冷蔵車で出荷となる。 すばやく丁寧な洗浄と、何度もくりかえす検品作業。そのワケは収穫前の白菜をみれば見当がつく。畑の白菜はとても大きく、まるで花のように空にむかってひらいている。花びらを一枚一枚摘むように葉を取り去ってゆくと、ようやく見慣れたカタチに。市場で手にするものが、実は花の中心付近にあたるものだと判る。そして─多くはいちばん外側部分にある─いくつもの葉が重なって成長する野菜の宿命として、根本付近の葉の間には、土や枯葉がはさまったままになっている。中央の固く重なりあった所に入り込む余地はまずないけれど、油断はできない。農家が外側の葉を取り去って納品したモノであっても、入念なチェックが欠かせない。
本場に学んで
愛知県の製造工場では受け入れた原菜をすぐに冷蔵、ひと晩ほど塩漬けにする。浅漬け後は、複数の作業班が手分けしての目視チェック作業・・・・これが終わって、ようやく調味漬け工程へと移る。 さて、本場・韓国ではアミエビ・イワシなどの塩辛や、魚醤、梨などの果物を材料に、キムチが自然に乳酸発酵する。だから漬け上がり直後と時間が経ったもので酸味が変化する。また、韓国産と日本産では、唐辛子の刺激度も異なる。一般に日本産の方が辛い。 今回の商品は、製造時から賞味期限まで適切に冷蔵保管すれば「酸味もまろやかなサラダ感覚のキムチ」として人気を得た。 その調味では、まず醸造酢などを加えることで乳酸発酵(時間が経つと酸味が強くなる)を抑えている。そして韓国品種の唐辛子、信州産りんごピューレなどで消費者の好むマイルドな味わいを演出。さらに国産の「いわし魚醤」で旨味を深めることも忘れない。 韓国キムチの良いところを学びながら、日本の白菜を使い、日本人の好む味へと仕立てた「CO・OPまろやかキムチ」。たっぷり入ったタレのおかげで、この季節、子どもたちが喜ぶキムチ鍋にも重宝することだろう。
国産白菜の味を生かして
現在、最も好まれる「黄芯種」を使用。 やわらかで甘味たっぷり。
魚醤のうまみをプラス
国内産いわしを20%以上の塩で仕込んだ魚醤を、 隠し味に使用。
りんごピューレと唐辛子
信州産りんごピューレや韓国品種の唐辛子などで、 「まろやか」を追求。
1.大量に入荷した白菜を
JA洗馬カットセンターで、加工がスタート。猛烈な速度で白菜を次々に4等分する。
2.丁寧迅速に「一枚」へ
4等分した白菜の軸を落としてゆく。こうして白菜の葉が一枚ずつに分かれる。
3.検品とカット・洗浄
バラバラにした葉を目視チェック後、機械でカットして素早く丁寧に水洗する。
4.洗浄・カット後も検品を
青いコンテナに詰めて、すぐに出荷へ。その間際でも検品作業が続いている。
5.愛知の製造工場でも
愛知の工場では、「青いコンテナ」のまま白菜を塩漬けした後、まず検品する。
6.ようやくキムチに
検品を終えた白菜に、調味液を混ぜる。その後、1日寝かせて味が馴染んでゆく。
7.いよいよパッケージへ
これは容器投入前の作業風景。軸や葉の偏りにも注意しての手作業。
8.旨味たっぷりに
白菜を容器に投入後、キムチ調味液を。密封後は透視型モニターを経て出荷へ。
忙しい冬の朝に
●材料(1人分)
CO・OP まろやかキムチ・・・・約100g、マヨネーズ・・・・適量、 食パン・・・・1枚、バター・・・・適量、ナチュラルチーズ・・・・適量
●つくり方
ボクの好きなサラダ
●材料(2人分)
じゃがいも・・・・1個、きゅうり・・・・1/4本、塩・・・・適量、 CO・OP まろやかキムチ・・・・約100g、塩・こしょう・・・・少々、マヨネーズ・・・・適量
たのしいスープ
CO・OP まろやかキムチ・・・・約100g、中華スープの素・・・・小さじ1、 ねぎ・・・・適量、お湯・・・・100cc