ふたつの産地
かつては丹波の国と呼ばれ、異説はあるものの足利尊氏出生の地ともいわれる綾部市。丹波高原を抱きながら清流・由良川が貫流する緑の盆地は、京都府のほぼ中央に位置している。栗や松茸、綾部茶や黒谷和紙の特産でも知られるこの町に、生協牛乳を出荷するJA京都酪農センター北部営業所(旧・綾部酪農)がある。 一方、平成17年2月14日に大宮町・紀勢町・大内山村が合併して生まれた大紀町は、三重県の中南部に位置する。世界遺産に登録された熊野古道・ツヅラト峠へとつづく大内山地区には、大内山酪農農業協同組合がある。美しい自然に囲まれたこの農村でも、生協牛乳が出荷されている。
わたしたちの家族
むかし、酪農家たちは数頭の乳牛と共に暮らしていた。夏、しぼった生乳は井戸に吊して、集乳車が到着するのを待ったものだった。世の中にスーパーマーケットが現れはじめた昭和40年頃、牛乳は爆発的に消費されるようになり、酪農家では40頭、50頭の乳牛が飼われることが普通になった。そうして北海道と本州、それぞれの酪農産地が流通市場で対峙する時を経て、牛乳の価格競争が激化した現代。もはや本州地域の酪農家では100頭、200頭の乳牛を抱えなければ生き残れなくなっている。それは生協牛乳を育むふたつの産地も例外ではない。酪農家は今も減りつづけている。多頭化はますます進んでいる。2,000頭以上の乳牛を抱えるところも現れた。 それでも、生乳づくりの原点は今もなお「家族」にある。他の第一次産業とおなじく、酪農家は祖父や祖母、父と母、息子や娘たちが牛と暮らすことで成り立つ。彼等が組合員の声にふれ、組合員と交流する時、その瞳には消費者であると同時に「自分たちとおなじ家族の姿」が映っている。私たち組合員から見れば、取引は生協と農協であっても、ふたつの産地を通じて酪農家の家族たちと手をつなぎ続けてきた。 何を今さら・・・・?けれどショッピングモールや、あるいはコンビニエンスストアやスーパーで1本の牛乳を手にした時・・・・そこに、どんな家族の姿が見えるだろうか。「おいしい」「産地限定」と描かれた文字に、あなたはどんな生産者の姿を思い浮かべることができるだろう。 「わたしたちの家族」は、どこか知らない場所にいるのではない。いつでも組合員と共に、あなたの手の中にある。
産地限定のパイオニア
JA京都・大内山酪農は、組合員の声の実現に向けて、 良質な飼料・健康な生乳づくりをいち早くすすめてきました。
生産者は、わたしたちの「家族」
ならコープの創立当初から、組合員と生産者家族は、 産地見学などで交流を深めてきました。
その味と品質
理念をカタチに変えた品質とともに、その味わいは、 ならコープ商品史上でも屈指の存在です。
1.誕生の季節の中で
乳牛が日々牛乳を生み出すのは、おなかに子を宿しつづけているから。私たちは「命の素」をわかちあっている。
2.搾乳の風景
農家での多頭飼育が定着した現在、数頭の牛を一度に並ばせてのこうした搾乳方式が一般的になった。
3.集乳車の到着
絞りたての生乳は、酪農家に設置されたミルクタンクから集乳車が集めてまわる。
4.工場のストレージタンクへ
集乳車は迅速に新鮮な生乳を工場へと運び込む。同時に検査用サンプルを天井から採取する。
5.タンクからタンクへ
巨大なストレージタンクに蓄えた生乳は、加温殺菌処理などを経てパック充填用のタンクへと移動する。
6.すぐにパック詰め
処理を終えた生乳は、すぐに自動パック詰め機へ。コンテナに仕分け後、出荷まで冷蔵倉庫で一時保管する。
7.ラインの検査機器
パック詰め後の過程では、このように金属探知機などを使用した検査機器のラインも備わる。
8.品質管理も同時に
集乳車から採取したサンプルやパック詰め後の抜き取り商品は、品質管理室で厳密にチェックする。
お父さんのチーズサラダ
●材料(4人分)
レモン2個分の絞り汁(または酢)・・・・カップ1/2、 牛乳・・・・1リットル、お好みの生野菜・・・・適量
●つくり方
※チーズに何をかけるかで味が大きく変わる。カッテージチーズはお好みで塩少々(2%程度まで)を加えても。おやつなら、チーズのみに好みのフルーツソースを。
僕の大好きなスープ
●材料(6人分)
A(ワンタン): ワンタンの皮・・・・24枚、豚ひき肉・・・・60g、ネギ・・・・1/2本、塩・・・・少々、酒・・・・小さじ1 B(スープ): 好みのスープ・・・・4カップ、生しいたけ・・・・3枚、ネギ・・・・1本、いんげん・・・・10本、 塩・・・・小さじ1と1/2、こしょう・・・・少々、しょうゆ・・・・少々、牛乳・・・・3カップ
お母さんのコロッケ
じゃがいも・・・・中2個、小麦粉・溶き卵・パン粉・・・・適量、ハム・・・・150g、たまねぎ・・・・中2個、ゆでたまご・・・・6個、塩コショウ・・・・少々、サラダ油(炒め用・・・・小さじ1/2、揚げ用・・・・適量) ホワイトソース(バター・・・・50g、小麦粉・・・・50g、牛乳・・・・2カップ、塩コショウ・・・・少々)
※ホワイトソースの作り方 (1)鍋にバターを入れ、火にかける。バターが溶けたら小麦粉を入れて、 (1)木ベラで粉っぽい感じが無くなるまで弱火でよく混ぜる。 (2)(1)に牛乳を4〜5回に分けて入れ、ダマにならないように、よく混ぜる。 (3)塩コショウを加えて味をととのえ、冷ましておく。