この商品の意味
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土つきをスグに
収穫したごぼうを、まずは洗浄。楕円形の通路を人力でクルクル回してゆく間に汚れがとれるしくみです。 |
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包丁で一次整形
汚れを落とした後は、包丁で両端・荒皮をカット。手間のかかる作業ですが、その手際の良さはアッという間です。 |
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ささがきにする作業
一次整形の後、カッターで5センチほどの大きさに。さらに、こんな機械を使ってささがきにします。それが終われば、ボイルへとすすみます。 |
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ようやく乾燥
これは乾燥台でごぼうを「ならして」いるところ。手早い作業を高速シャッターで止めてみました。場内はたいへんな暑さで、夏場は気を失うほどだそうです。 |
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野菜は生食すれば、その栄養をすべて口にできる。ただ、ごぼうは熱を通して食するもので、生で食べる例を聞かない。目立ったビタミン類なども含まれていないといわれる。どちらかといえば、ごぼうで注目されるのは抗菌作用に関わるリグニンや血糖値の上昇に関わるイヌリン。これらの食物繊維は、整腸・利尿作用にも効果が期待されている。乾燥野菜と聞けば、何となく栄養面で損をするような気分にもなるけれど、今回の商品で、その心配はあまりないように思える。
そうなると、焦点になるのは「味」と「使い勝手」のふたつ。いずれが欠けてしまっても、手を出す気にはなれない。
実際に利用した組合員から、こんな声を聞いた。
「まず、お試しで買ってみました。本当に香りが良いです。そして、歯ごたえがいい。かなり高品質です。手も汚れないし、下ごしらえする手間を考えると納得できます」
商品は熱湯で5分から10分もどす、もしくは水を満たした容器に入れ、電子レンジで加熱してもどす、いずれかのごく簡単な手順で完成する。ただ、包材裏面の説明はいささか大ざっぱな気も・・・・できれば熱湯につけて5分ほどで「好みの香り・歯ごたえ」を確認したい。電子レンジも包材ではボウルに入れるような図があるけれど、50g(乾燥重量)くらいなら深皿の方がよい。出力も600Wか1000Wかで違いがでる。これにもご注意。
とはいえ、好みどおりにさえなれば、香り・味ともに優秀。皮むきからはじまる手間がなくなるとともに「利用して良かった」と感じる組合員は多いだろう。
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産地は九州
原料のごぼうは九州産。宮崎・鹿児島・熊本・大分に契約農家があり、一年を通して収穫をおこなう。もちろん露地栽培で、産地ごとに品質の良い「旬」の時期のものが中心になる。
メーカーは「慣行農法とくらべて化学肥料、農薬(除草剤、殺虫剤等)をなるべく使わないことを各生産者と申し合わせ『土づくりが基本』を訴え、堆肥を活用するべく契約生産者と取り組んでいます」とコメント。ちなみに商品50gで、約500gの国産生ごぼうをあなたは利用したことになる。
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