鴨鍋雑感
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搬入された合鴨肉
ムネ肉・モモ肉をバランスよく二枚合わせにして、棒状に整えた原料肉。処理後スグに凍結、鮮度の良い状態で搬入されてきます。 |
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スライス後の検品
棒状に整えた原料肉は、すぐにスライスしてゆきます。その後、作業員が入念に検品を開始します。 |
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トレーに入れる
スライス・検品を終えた合鴨肉をトレーに入れてゆく作業です。まだ、お肉は凍ったままになっています。 |
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真空パックで完成!!
トレーで仕分けした合鴨肉は、すぐ横にある真空パック工程に移ります。金属探知機などを通れば、出荷をまつばかりです。 |
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にぎやかな団らんの中、ぼうっ、とくもった窓をこぼれる小さな水滴。テーブルの上では、くつくつ、ふつふつ、何やらうまそうな音がする。これからの季節、多くの食卓でほかほかと湯気をたてはじめる鍋料理。近づく冬の気配を実感する人も多いだろう。
今回登場する商品は、「岩手がも」を使った合鴨鍋セット。中身は合鴨肉とスープ入りの袋だけというシンプルな構成。でも、そこに見逃せないうまさが詰まっている。
まず、この合鴨鍋で食べる野菜・・・・定番のねぎは「鴨がねぎを背負って」という言葉どおりの相性。うすめに切った大根は、とろけるような味わい。だしのしみた白菜やごぼう、きのこ類、いずれも肉からあふれ出た脂で、実においしく仕上がる。きらきら浮かぶその成分に、コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸がたっぷり、などと聞くとますます食欲がわいてくる。
合鴨肉も、牛や豚、鶏肉にはない滋味を感じる。ただ、悩みどころは鍋での煮込み加減。じっくり煮込むほど、鍋のダシはご機嫌になってくる。でも、美味しく食べるなら、色が変わったくらいでサッと引き上げるのがコツ。合鴨肉は長く加熱すると硬くなってしまう。ええい、ままよ!!と・・・・いやいや、後に控えし「雑炊」のコトを考えれば、そんな勇気は出ないカモ。
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レベルの高い肥育
原料に使われる合鴨は、チェリーバレー種というスタンダードな品種。肥育をおこなう岩手県・田野畑村は、品種の原産地と気候が似る好環境。そこで毎日、ふかふかの新しいもみがらを敷きつめ手塩にかけて育つ。その分、肥育現場の苦労や負担は大きいが、抗生物質や合成抗菌剤を一切使用せず「岩手がも」の味を守りとおしている。また、メーカーは国産合鴨約200万羽中、40万羽ほどを育成する国内ナンバーワン企業。30万羽以上の飼育数には、食鳥検査制度が義務づけられているため、内臓検査までが実施されている(おそらく国産合鴨では唯一)。
1坪あたり16羽のスペースで自由に動き回る合鴨は、50日から60日で4キロほどに成長。時折、熊の出現におびやかされる?けれど、レベルの高い肥育ですこやかに出荷を待っている。
商品は「合鴨鍋セット」だが、鴨南蛮のひとくちそば・合鴨の治部煮は、余裕があればぜひお試しを。特に鴨南蛮は、ソバ好きにはたまらない逸品!!
※「岩手がも」は合鴨肉のブランド名です。
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