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CO・OPふっくらしらす干し
CO・OPふっくらしらす干し
鮮度抜群、粒選りの逸品を食卓に。
うまい魚がたくさん捕れる湯浅湾は、
新鮮なしらす(イワシの稚魚)の漁場としても知られる。
浜であがったとれたてを、すぐさま釜へ。
絶妙な塩加減・やわらかさに仕上げたあとは、
さらに丹念な選別作業を経て、旨さに磨きをかけてゆく。
目前に海を望み、商品を加工できる好立地。
やさしいふくらみを損なうことなく、流れるようにゆであげる独自の煮釜。
最新の機械設備、技術、「人の目」でよいものだけを選び抜くこだわり。
今、多くの組合員が絶賛の声を惜しまない
「CO・OPふっくらしらす干し」の製造現場、
和歌山県有田市・株式会社西村物産を訪ねた。
CO・OPふっくらしらす干し
目の前に海。とれたてを加工
しらすは鮮度が命。海から網ですくってコンテナで氷漬け、
高速運搬船で港へ到着したものをすぐさま加工。
捕れてから3時間あまりで製品化できる立地の良さと手際のよい技術。
こだわりの釜
通常、しらすに使用する煮釜はむかしながらの丸形タイプ。
商品はまったくちがった発想・形式でしらすをゆで加工。
一匹一匹、ふっくらやわらかに仕上がる「その味」に違いあり。
すぐれた選別作業
しらすには、小さな雑魚・イカ・タコ・エビなどの混入がつきもの。
選別には最新の機器(色の濃いものをピンスポットエアーでとばす)を使用、
さらに人手をかけて丹念に「純なうまさ」を追求。

小さな一尾へのこだわり。無数を選り分ける努力。

しらすとちりめん


最高のゆで加減
最高のゆで加減
ふっくらやわらなウマさの秘訣。それは独自の煮釜にヒミツがあります。詳しく言えないのが残念ですが、小さな魚体に負担をかけず、ムラなく仕上げます。

最新の機器で
最新の機器で
一度選別作業をしたあと、こんな装置をくぐります。コレ、黒っぽいモノなんかを瞬時に検知してピンスポットエアではじき飛ばしてしまうそうです。スゴイですね!

さらにつづく選別
さらにつづく選別
包材へ入るまでには、まだまだ選別作業が続きます。どのラインにも、こうして3人の作業員さんが丹念にチェックして、異物や不良品を取り除きます。その手元を見てみると・・・・

美味しさへの真心
美味しさへの真心
こんな道具でピュッと吸い取るのですね。集中力と根気が必要な作業ですが、これも「ピュアな味」をお届けするための努力。それでもわずかな見逃しはあるそうです。

どちらも原料はイワシの稚魚(マイワシ・カタクチイワシ)。関東や伊豆方面では「しらす干し」といわれるものが、静岡あたりから西へすすむほど「ちりめんじゃこ」に変わるという。ただ、両者は水分量に違いがある。70%前後のしらす干しにくらべ、ちりめんじゃこは50%以下だ。
しらすの漁場はプランクトンの豊富な入り江や湾。最盛期は春だ。さざめく波のひかりを寄せ集めるように進む2艘の船。海面下わずか2〜3mを回遊するイワシの稚魚は、U字型にしつらえた網の、そのいちばん先にある袋へと導かれてゆく。指先にすこし力を込めれば、はかなく崩れ去りそうな白い魚。その日の海の色に染まってしまうという透きとおった魚体。水揚げのあとは、すぐに加工することが旨さの条件。

海を望む加工場

高速運搬船で運ばれた氷詰めのしらす。それが海(和歌山県・湯浅湾)から車で5分ほどの加工場で釜茹でになる。むかしながらの丸釜で仕立てることが多い中、商品に用意されているのはまったくちがった発想の釜だ。詳しく説明はできないが、小さな魚体ひとつひとつに負担をかけず、まるで湯中を泳ぐかのように仕上げている。絶妙な塩加減で茹であげ、湯切りしたあとは外気にふれない特別な乾燥機に。手際の良さと独自の工夫が、あのなんともいえないやわらかさ、ふくよかさを生む秘訣でもある。
乾燥を終えたしらす干しは、異物などを取り除く選別ラインに移る。各ラインとも、いちど手作業で検品したものが自動選別機を通ってゆく。黒っぽいものなどは、空気の力で瞬時にはじいてしまうという装置だ。その後、さらに3人の作業員がチェック。この丹念な手仕事が、他とはひと味違うポイントかもしれない。包材に詰めたあともX線装置で最終確認。これでも100%完全とはいえないそうだが、ピュアな旨さを求める組合員の声は、まっすぐに生産現場の努力へと換わっている。

たいせつにしたい食材

イワシの稚魚を生のまますいて、薄い板状に干し上げると「タタミイワシ」になる。幼魚を干物にしたものは定番の正月料理、ごまめ「田作り」に。兵庫県ではおなじみの「いかなご」は、独自の種でイワシではない。うんと小さなものは「こおなご」と呼ばれている。
私たちは遠いむかしから稚魚や小魚を食に取り入れ、その美味と栄養を手にしてきた。しらす干しをはじめ、こうした食材がのぼる食卓・・・・それは、海の豊かさが約束されている証でもある。

 


しらすの佃煮湯漬け・茶漬けでサラサラっと。
ちょっとぜいたくな味。

しらすの佃煮

●材料

しらす干し・・・・100g、
醤油・・・・40cc、みりん・・・・40cc、
砂糖・・・・40cc、酒・・・・40cc

●つくり方

  1. 鍋にしらす干しと各調味料を入れ、弱火で煮る。
  2. 照りが少し出てきた、サラサラのところで火を止める。

    ※調味料の分量は目安です。お好みで調節を。


◆◆◆

だいこんサラダあつあつのカリカリで
サクサク野菜を食べよう。

だいこんサラダ

●材料(2〜4人分)

しらす干し・・・・50g、
大根・・・・10センチくらい、
レタス・・・・1/4玉、
プチトマト・・・・2個、油・・・・少々、
イタリアンパセリ・・・・適量、
CO-OPたまねぎたっぷりドレッシング・・・・適量

●つくり方

  1. 大根をやや粗めの千切りにして流水にさらし、水気を切っておく。レタスも同様に。
  2. 皿にレタスを敷いて中央に大根を盛る。プチトマトやパセリをトッピングする。 
  3. しらす干しをフライパンでカリカリに炒め、サラダの上にのせる。   

    ※しらす干しは耐熱皿にラップをせずレンジでカリカリにしてもOK。


◆◆◆

カルパッチョブルスケッタピクルスとの意外な相性。
しゃれたお酒のお供に。

カルパッチョ
ブルスケッタ

●材料(2〜4人分)

しらす干し・・・・100g、
玉ねぎ・・・・適量、
ピクルス・・・・大さじ2〜3、
パセリ・・・・適量、
プチトマト・・・・3〜5個、
オリーブの実・・・・3〜5個、ガーリックトースト・・・・適量、
ドレッシング・・・・オリーブオイル・バルサミコ酢・塩・胡椒を適量であわせる

●つくり方

  1. 水にさらした玉ねぎと、ピクルスを一緒にみじん切りしておく。
  2. パセリは小さくちぎり、プチトマトは4つ切り、オリーブの実はこまかくきざむ。
  3. しらす干しを皿に広げ、(1)とパセリ・プチトマト・オリーブの実をトッピング。
  4. 皿にドレッシングをかけまわし、ガーリックトーストにのせていただく。

    ※市販のドレッシングを使う場合は、イタリアンタイプがおすすめ。


◆◆◆

Pizza of Shirasu-Boshi知ってる人はニヤリ。
イタリア料理では結構有名です。

Pizza of Shirasu-Boshi

●材料(1〜4人分)

しらす干し・・・・50g、
市販のピザ台・・・・1枚、
ピザ用チーズ・・・・たっぷり、
ピザソース・・・・適量

●つくり方

  1. ピザ台にピザソースを塗る。
    たっぷりチーズをのせ、
    しらす干しを好みに散らす。
  2. オーブン・オーブンレンジなどで好みの加減に焼く。

    ※フランスパンの上にピザソースを塗り、おなじようにつくっても美味しい。


WRITER/村上 実樹   PHOTO/(株)田部井デザイン
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