培った実績
長崎ちゃんぽん鍋セットが誕生したのは今から14年前。麺を入れた鍋商品がめずらしすぎたのか、発売当初の3年は、ほとんど反応がなかった。それでも商品学習会や試食会での地道なアプローチが続いたのは「一度、口にさえしていただければ・・・・」との想いが強かったから。
4年目あたりから少しずつ伸びはじめた利用点数は、昨年度、遂にヒット商品として全国に躍り出るまでになった。
実際、各地の生協で支持される具体的なポイントは、スープの味と麺の良さにある。特にスープは「コレだけを供給して欲しい」という、メーカーにとってはいささか複雑な声もあるほどだ。
では、クセになる美味しさと自負する、その味のヒミツとは?
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決め手のスープ
商品の「とんこつスープ」そのものは、めずらしいものではない。特徴はその製法にある。商品開発時に長崎へ何度も足を運び、入念に吟味を重ねた結論は「現地で丹念につくること」だった。
大きな釜で豚骨をコトコト煮出してゆく。単純だがその旨味、たしかに家庭では実現しにくい。
なにより一般の量産品では手間がかかりすぎるため、流通しているモノはエキスや粉末での代用が大半。専門店でおこなう仕込みを実現した「コク」「クセのなさ」に、高い支持が集まるのは当然だろう。
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切り札の麺
口の中で心地よい「つるみ感」と、もっちりしたコシ・歯ごたえ。スープとの絡まりもよい麺は、長野県で製造。名前を聞けば多くが知っている、老舗のラーメンメーカー子会社が担当する。
鍋に入れやすい丸い形状、スープとの相性を考えた太さ・味、煮くずれしにくい性質・・・・独自の配合と製法で実現したという「ちゃんぽん麺」は、これも専門店にヒケをとらない仕上がりだ。
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具材にもこだわりを
この商品、具材には「豚肉」が入っている。要らないんじゃない?なんて声もあるようだが、ちょっとお待ちを。ここはひとつ、メーカーの声をお伝えしよう。
「国産豚バラ肉は、原料により脂のつき方が変化することがあります。その点、デンマーク産豚バラ肉は適度な脂が安定してついています。バラ肉の脂が出すぎると、全体の味が崩れてしまいます。スープとの味のバランスを考え、豚肉はデンマーク産のバラ肉をこだわって使用しております」
いかがですか?
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おいしく食べよう
この商品を上手に食べるコツはふたつ。
まず、ちゃんぽん麺は一度に全部入れず、1玉ごとに食べながら入れよう。スープの温度が下がらず麺も伸びずにすむ。つぎに、野菜は白菜よりもキャベツを使って。冬キャベツの甘みがスープに溶け込んで、さらなるうまさを引き出すこと間違いナシ。きのこ類(特にきくらげ)や、えび・イカなどのシーフード類は相性抜群なので、ぜひ、お試しを。
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