やわらかでクセもなく
羊肉と聞けば、反射的に「あ、ダメ・・・・」という人。たいていマトンを思い浮かべていることが多い。きっと、あの独特の風味が苦手なのだろう。
羊肉には、マトン・ホゲット・ラムの3種類があり、羊の育成年数と永久歯の数で区別する。
今回登場するラム肉は、生後1年未満・永久歯は2本未満の子羊。もちろん品種は肉用種で、その肉質はやわらかく、クセのないことが特徴だ。生後2年以上のマトンとは、おなじ羊でも大きくちがう。
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栄養も豊富
メーカーの資料によれば、羊肉には不足すると貧血の原因となるビタミンB12をはじめ、疲れをとるビタミンB1、皮膚を美しく保ち老化を防止するビタミンB2、骨格を作るビタミンDなどが含まれているとある。また、コレステロールを減らす要素として注目される不飽和脂肪酸、脂肪を燃焼させてコレステロール値を下げる働きのあるカルニチンも豊富だ。
さらに。
体内では合成することのできない8種の必須アミノ酸や亜鉛を含み、牛乳並みの高タンパクを誇る理想的な食材とも書かれている。どうやら羊肉には、牛肉や豚肉とはちがったメリットがありそうなのだ。
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タレにもポイントが
「タレが主張しすぎると、肉の味がわからない」そんな意見を聞くことがある。しかし、高価な和牛肉ならともかく、やはり焼肉はタレで旨さが左右されると思う人も多いだろう。
今回の商品に添付されているものは、「ラム肉を美味しく食べていただきたい」との想いから開発された一品だ。
材料のたまねぎ・りんごは、富良野産や青森県産を主体に国産を使用。特にたまねぎは、市場から直接仕入れたものをミキサーにかけ、新鮮さを出したという。醤油や砂糖・日本酒・にんにく・しょうがでととのえた味わいは、ほどよい甘さとさわやかな酸味で、ラム肉をさっぱり食べさせるのがねらい。実際に試食してみると、ラムはもちろん、牛肉にも相性が良い風味。子どもたちが喜んでくれそうな味つけだ。
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おいしく食べよう
牛肉とおなじように、ラム肉もレア風に焼くとうまい。サッと焼けば美味しい肉汁もたっぷり。食感がよくなる上に、栄養素も壊れにくい。
ちなみにメーカーでは、「網焼き」で食べることを推奨している。フライパンやホットプレートでは味わえないラム肉の良さを堪能できるそうだ。この時、焼肉のタレに味噌ダレをチョイと加えるのもおすすめ。また、商品はプルコギにしてみるのも良いようだ。韓国風のプルコギのタレにネギとニラを加え、ニンニクをすりおろしてみよう。既製品のタレでも、これで見違えるような生ダレになる。焼肉やジンギスカンに飽きた人は、ぜひ。
最後にアレンジメニューだが、誌面に写真入りで掲載しているほかには、ラム丼が手軽。添付のタレに、ラム肉を15分ほど漬けてなじませよう。フライパンにサラダ油を熱して、くし形に切ったたまねぎを炒める。ほんのり透きとおってきたら、ラム肉を入れて炒め合わせて。丼にごはんを盛ってのせれば出来上がり。小口に切ったネギをパラリ、とかざってもいい。帰ってくるなり「なんか、ない?」という息子も、コレでみるみるエビス顔だ。
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