環境への取り組み

ならコープの2030年環境ビジョン

2020年に策定した「ならコープの2030年環境ビジョン」に沿って、温室効果ガス削減、食品ロスの削減、プラスチック容器包装材と資材の削減、エシカル消費の拡大に目標をもって取り組んでいます。

2030環境ビジョン目標に対する進捗状況

《基準年》
CO2排出量削減(2013年)、食品ロス削減(2019年)、プラスチック容器包装削減(2018年)
《対象範囲》
①温室効果ガス排出量、エネルギー使用量(電気・燃料・ガスなど)
ならコープ本体のみ(無店舗事業・店舗事業の配送委託業者の燃料使用量含む)
②再生可能エネルギー発電量
ならコープ、㈱CWS(つくばね発電所出資比率にて算出)、㈱コープエナジーなら
③事業で排出する食品ロス
ならコープ本体事業(無店舗事業・宅配事業・店舗事業・物流センター・農産加工センター)
※店舗等テナント含まず
④事業で使用する容器包装使用量
容器包装リサイクル法の適用範囲のならコープ本体事業の容器包装


CO₂排出量を50%削減(2013年度対比)

2021年度は店舗改装時には冷蔵・冷凍ケースなど店舗の省エネ化や車両燃料の削減などにより、CO₂総排出量は9,555t-CO₂(前年差▲738t-CO₂、前年比92.8%)と温室効果ガス削減を実現しました。

2021年度エネルギー使用量

項目 電気(kWh) A重油(L) ガソリン(L) 軽油(L) BDF(L) 水素(㎡) 車両LPG(L) 都市ガス(㎡) 事業所LPG(㎡)
実績 17,389,989 32,697 92,697 1,678,467 15,820 24 - 29,453 131
計画 16,292,726 30,000 109,975 1,696,378 17,000 - - 25,000 142
計画差 1,097,263 2,697 -17,363 -17,911 -1,180 24 - 4,453 -11
計画比 93.7% 91.8% 118.8% 101.1% 107.5% - - 84.9% 108.7%
前年 17,167,726 69,194 99,975 1,676,377 36,351 0 3,254 39,262 142
前年差 222,263 -86,497 -7,363 2,090 -20,531 24 -3,254 -9,809 -11
前年比 101.3% 47.3% 92.6% 100.1% 43.5% - 0.0% 75.0% 92.0%

2021年度CO2排出量 単位(t-CO2

項目 電気 A重油 ガソリン 軽油 BDF 水素 車両LPG 都市ガス 事業所LPG CO2排出量
係数 0.277 2.71 2.32 2.62 1.29 2.34 1.68 2.11 6.09  
実績 4,834 89 215 4,330 20 0 - 66 1 9,555
計画 5,049 80 255 4,377 22 - - 56 1 9,840
計画差 -215 9 -40 -46 -2   - 10 -0 -285
計画比 104.5% 90.93 118.8% 101.1% 107.5% 0.0% - 84.9% 108.7% 103.0%
前年 5,408 188 232 4,325 47 - 5 88 1 10,293
前年差 -574 -99 -17 5 -26   -5 -22 -0 -738
前年比 89.4% 47.3% 92.6% 100.1% 43.5%   0.0% 75.0% 92.0% 92.8%

※大手電力会社供給分のCO2排出係数は、全国の生協が加盟する日本生活協同組合連合会で定められた統一排出係数を使用しています。㈱CWS(ならコープでんき)供給分は、電気事業者別排出係数(令和2年度実績)を使用しています。

店舗の冷蔵・冷凍ケースを最新の省エネ設備に

コープ学園前のリニューアル(2022年3月)にあわせ最新式省エネ冷蔵・冷凍ショーケース、LED照明、空調を導入し、電気設備の省エネ化を実現しました。

電気自動車・水素燃料車両の配置

ガソリン燃料使用量の削減をめざし、本部業務車両に新たに電気自動車と水素燃料車両を配置しました。環境配慮型車両(水素自動車・電気自動車・プラグインハイブリッド車)の導入は合計54台になりました。

食品ロス50%削減(2019年度対比)

店舗では発注精度を向上、来店客数、来店時間の予測による陳列量の精査を実施しました。事業活動における生ごみ排出量は360,914kg(前年差▲16,399kg、前年比88.1%)となりました。

フードバンク活動に協力

子ども食堂や福祉施設などに食料品などを寄付する「フードバンク」の活動に協力しました。無店舗事業のキャンセル品や余剰在庫、店舗事業の管理期限切れ商品をフードバンク奈良や社会福祉法人などに合計3,879.6㎏提供しました。

食品ロス削減のために「にこにこBOX」を案内開始

無店舗事業では、商品をお届けした後に残った予備品など、これまで廃棄されることが多かった商品を詰め合わせて「ならコープにこにこBOX」として、eフレンズ(インターネット受注)で案内を開始しました。

取引先の点検、産地工場見学
取引先の点検、産地工場見学

廃棄品への取り組み

全店舗に食品ロスコーナーを設置し、組合員に協力を呼びかけました。また、「てまえどり」のPOP掲示などを行い、組合員の協力を呼びかけました。

プラスチック容器包装排出30%削減(2018年度対比)

食品トレーの削減、プラスチック製スプーンを木製に、ストローを紙製に切り替えるなど事業活動におけるプラスチック容器包装排出量は222,845kg(前年差▲4,092kg、前年比98.2%)となりました。

脱プラスチックに向けての取り組み

店舗では、水産部門で紙トレーの使用を実験しました。また、全店でプラスチック(ポリ袋)も電気も使わない傘の滴とり機を導入し、傘袋の使用を中止しました。リサイクル品に透明な食品容器を加えて全店で回収を開始しました。組合員の協力もあって異物混入率は0.5%程度になっています。

ノントレー包装機の導入

コープみみなし、コープ七条、コープなんごう、コープ学園前、ディアーズコープいこまに、ノントレー包装機を導入し、畜産商品の一部で食品トレーを使用しない包装を実現しました。

「ならコープでんき」の普及キャンペーンへの取り組み

地球に優しい発電方法を選ぶこと、価格でも組合員家計に貢献することを目的に普及に取り組みました。供給地点数目標7,000件に対して4,929地点(計画比70.4%、前年差166件)と残念ながら目標を達成することができませんでした。機関紙あをがき2月号では、地球温暖化問題への行動として電力会社を選ぶ特集を組み、組合員にお知らせしました。また、利用者を中心に「ならコープでんきファン倶楽部」を立ち上げ、普及活動に取り組みました。

▲機関紙「あをがき」2月号

㈱コープエナジーならによる新たな再エネ発電所の稼働

㈱コープエナジーならによる新たな再エネ発電所は2022年1月に旧農産加工センター(太陽光発電:131.04kW年間発電量124,079kWh)、2022年2月にコープ学園前(太陽光発電:249.2kW年間発電量259,760kWh)が発電を開始、ならコープグループの発電規模は5.5MWとなりました。2021年3月に発生した下北山村村道崩落による導水管損壊の影響で発電を停止していた小又川発電所(小水力発電)は2021年12月に復旧工事を終え、発電を再開しました。これにより、再生可能エネルギー発電量は、年度末予測550万kWh(計画700万kWh、計画比78.6%,前年626万kWh,前年比87.8%)となりました。

容量市場制度の見直しを求める意見を提出

日本生協連が2021年12月27日、経済産業大臣、環境大臣あてに「容量市場制度の見直しを求める意見」を提出し、ならコープも日生協の呼びかけに応じ、意見書を経済産業大臣、環境大臣あてに提出しました。

アースデーinなら2021の実施

「みんなで考えよう地球のこと」をテーマにアースデーinなら2021に取り組みました。無店舗事業での「エシカルマークを探そう」や「ごみ拾いウォーク」などに4,052人の参加がありました。

環境測定活動を実施

毎年実施している雨、河川、大気の状況を測定する活動に303人が参加しました。今年で30回目となり、11月には「環境測定活動第30回記念講演会」を奈良教育大学副学長の藤井智康教授を講師に学習会を開催しました。エフコープ組合員(福岡県)とならコープをオンラインで結んで35人の参加がありました。

2021年度環境測定のまとめはこちら
環境測定活動30年のまとめはこちら

▲環境測定活動第30回記念講演会

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