驚くべき食感
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深層底流水への漬け込み
漁獲後、冷凍されてやってくる原料は、深層底流水を含んだ槽に漬け込みます。この作業が大きなポイントです。 |
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原料の整形作業
これはイカ。食べやすいサイズにするため、こうしてカット・整形してゆきます。とてもみずみずしくて、美味しそう。 |
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殻むきなども丁寧に
殻のついたエビは、丁寧に下処理をして、「身」の部分だけにしてゆきます。作業後のチェックも入念におこないます。 |
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バラ凍結で旨さ充実
深層底流水への漬け込みから、整形加工までを終えた原料は、バラ凍結を終えて完成します。ここでも、商品チェックをおこなっています。 |
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冷凍したエビやイカなどの水産品は、どれだけ「みずみずしく」「プリプリ」と食感がよいかで評価がガラリ、と変わる。見栄えも、エビならほんのり赤みがかっていると美味しそう。ただ、一般に冷凍品では、何かを加えなければこうした食感や見た目にはならない。そこで・・・・保水剤や漂白剤など、化学合成されたものを添加することがある。
今回登場する「CO-OPシーフードミックス」も、食感や見栄えはバツグン。しかも、この商品は化学合成された添加物に頼らずにソレを実現している。いったい、そのヒミツは?
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自然のチカラで
「陸棚外縁部以深」といわれる水深200〜300m以上の海。太陽光線がほとんど届かない、淡いブルーライトの世界。そこでは植物プランクトンによる光合成もなく、分解力が高まって無機栄養塩が蓄積されてゆくという。近頃よく聞く海洋深層水は、こうした場所にある海水の総称だ。
さらに1,000m以上の深さにあるものを深層底流水と呼ぶ。親潮や黒潮のはるか下、漆黒の闇にとざされ、さまざまなミネラル分に富む海流。ヒトに有害な菌類のない、清浄性の高い水。気の遠くなるような歳月をかけて、地球の北を、南を移動する。
近年、こうした深層水が新しい可能性をもたらすのでは?と期待されているのを、すでに知る人も多いだろう。飲食用やエネルギー開発での研究がすすむ一方、水産業でも利用例が現れはじめた。
取材したメーカーでは下関大学と協力、深層底流水の利用に着手。商品が秘めた食感・色のよさは、沖縄の海からくみ上げた、この水がもたらしている。
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実際に試食してみる
さて、その水の効果は・・・・「実際に見て、食べてみてください」と出されたのが、上ページにも掲載した一皿。深層底流水を使ったもの・使っていないものがならんでいる。もちろん、エビもイカも解凍してあるだけで、なにも調理はしていない。
写真ではわかりにくいかもしれないが、エビだけではなくイカの色にも「白さ」の質に違いを感じる。そっと口に入れてみた食感は・・・・ぷりっ!としたエビの旨み、奥歯に気持ちの良いイカの歯ごたえ、どちらに軍配が上がったかは、いうまでもないだろう。
今回は誌面に掲載したアレンジメニューにも感心。いずれも商品の良さを存分にたのしめるものばかり。中でもパスタとベーグルサンドは、ぜひ一度おためしを。深煎りコーヒーにミルクたっぷりのカフェ・オレを添えれば、とびきりのランチタイムが楽しめる。
※商品の材料は、エビ・イカ・貝柱です。
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