カンタンでおいしい
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選別後に水漬けへ
原料はそれぞれ選別機で徹底して異物を除去。その後、こうしたタンクに導かれてゆきます。ここで水漬けして、蒸し・一次乾燥工程へ。 |
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タンクの中は・・・・
これは水漬け中の緑豆。
つやつやと粒だちのよい原料の様子に、
丁寧な選別作業の成果を感じます。 |
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さらに、人の目で
水漬けの後、蒸し・一次乾燥工程を経た原料は、さらに専用の作業台で目視チェック。つぶれてしまった小豆などを取り除きます。 |
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仕上げの乾燥
最終の仕上げ乾燥機。いろいろヒミツがあるのでごく一部しかお見せできませんが、原料から製品化まで手間をかけて仕上げています。 |
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メーカーは「コープはとむぎ茶」の製造でおなじみの(株)小谷穀粉。麦茶や健康茶などの製造ではパイオニア的存在で、穀類の取り扱いにも慣れている。日本生協連とのタイアップで商品の開発がおこなわれたのは1999年のことだから、今の雑穀ブームを先取りしたといえるだろう。
穀類の特徴を知り、蓄えたノウハウ。丁寧な選別と、味を損なわずに加工処理する技術・・・・それが、この商品の大きなポイント「ふつうに炊ける」コトを実現している。本来ならアク抜きが必要な上、炊き方にもコツがいる。白米にサッとまぜるだけの手軽さは、各地の生協組合員に好評だ。
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それぞれの特徴
商品の原料は10種類の穀類。ここで、伝えられているそれぞれの特徴を紹介してみよう。
■はとむぎ・・・・漢方名はヨクイニン。利尿・鎮痛・消炎作用があるといわれ、おかゆや餅・団子の原料として使われることも。はとむぎ茶の原料。
■とうもろこし・・・・主な成分はでんぷん。胚芽の部分にリノール酸やビタミンEを含んでいる。
■黒米・・・・古代米といわれ、アジア圏では今も食用としている地域がある。中国では餡とあわせてデザートにすることも。精力増強・健胃・造血作用があるといわれる。
■黒ごま・・・・血中コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ働きをもつ不飽和脂肪酸が豊富。タンパク質やビタミンEも多い、健康食のひとつ。
■黒豆・・・・タンパク質・脂肪など、大豆とおなじ栄養素がある。
■小豆・・・・主な成分はでんぷん。ビタミンB1を多量に含む。ほかに鉄分や食物繊維も豊富。外皮には利尿をうながしムクミをとるといわれるサポニンも含んでいる。
■緑豆・・・・みなさんご存知、もやし・春雨の原料。
■アマランサス・・・・アンデス山脈で古代から栽培されてきた穀物。別名は仙人殻。どんな殻がついているの?と思うが、殻はついていない。
■そば・・・・非常に生命力の強い穀類。昔は飢饉に備えて栽培されてきた。タンパク質が豊富で微量栄養素も多数含むが、中でもルチンは血管を丈夫にするのではないかと注目されている。
■くこ(実)・・・・乾燥した実を漢方ではクコシと呼び、強壮効果があるといわれている。そのまま食べたり、お湯で割って飲むことも。
・・・・どうです?こういう説明を読んでみると、ちょっと利用してみたくなりませんか?いつものごはんを手軽にパワーアップするだけでなく、味わい・美味さに優れた「ふつうに炊ける十種雑穀」を、ぜひどうぞ。
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