ならコープは、マイバッグ運動においてレジ袋1枚利用につき負担いただく5円を環境資金とし、資金の一部を県内で環境保全活動に取り組む団体への助成を2005年度からおこなっています。2018年度は24団体に助成、毎年交流会を開催しています。
 1月22日(火)に開催した2018年度の環境保全活動助成交流会では、第1部は、今、地球規模の環境問題として注目されているマイクロプラスチック問題をテーマに、京都市ごみ減量推進会議事務局 堀 孝弘氏による講演会、第2部は助成団体の交流を行いました。
 
★第1部 講演会「暮らしとマイクロプラスチック問題」
 初めに、「海ごみ」の実態からマイクロプラスチックごみやプラスチックごみの現状を解説。世界の海には5兆個のプラスチックごみが漂流し、5mm以下のマイクロプラスチックが海洋生態系に大きなダメージを与えつつあること、2050年には重量で世界の海の魚より、プラスチックの方が多くなる。そして、「海ごみ」につながる川ごみの調査(2017年)から、回収物の第1位は飲料ペットボトル。全国の河川の川辺に約4,000万本が漂着していることが推測でき、実際に海に流出したペットボトルはこの何倍もあることを話され、くらしの中からプラスチック全般の削減が必要であることを強調されました。京都市ごみ減量推進協議会では、プラスチックごみを削減するために、ターゲットを清涼飲料用ペットボトルに絞り、京都の地場産業である茶産業と協働して、「リーフ茶の普及でペットボトルを減らす活動」に取り組んでいることが紹介されました。そして、「これからは“ものとの付き合い方”を考え直す必要があるのではないか。安いものを買って使い捨てるのではなく、より良いもの、より長持ちするもの、修理の体制があるものにシフトしていく。豊かさの見つめ直しをしていく必要があるのではないか」と話されました。

 

環境保全活動助成団体交流会で「暮らしとマイクロプラスチック問題」をテーマに学習しました 京都市ごみ減量推進会議事務局 堀 孝弘氏
環境保全活動助成団体交流会で「暮らしとマイクロプラスチック問題」をテーマに学習しました

★第2部 環境保全活動助成団体の取り組み発表・交流
 交流会には2018年度助成団体15団体が参加して、各団体の活動報告がおこなわれました。報告内容は、地域の河川や里山などの環境保全や景観整備の活動、ネイチャーゲームを通して自然を愛する心や意識を醸成する活動、再生可能エネルギーを普及する活動、山野草やホタルを守る活動、環境イベントを開催する活動などが、資料や写真、チラシ等を活用して紹介されました。
参加者からは、「他団体の環境活動を聞くことができ、参考になりました。当団体では、助成金を活用して多くの機材を購入して活動に役立っています」「県内の自然に関心の高い団体のみなさまと交流できたことは大変有意義でした」などの感想が寄せられました。

環境保全活動助成団体交流会で「暮らしとマイクロプラスチック問題」をテーマに学習しました
環境保全活動助成団体交流会で「暮らしとマイクロプラスチック問題」をテーマに学習しました

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