阪神・淡路大震災から10年後の2005年1月に、協同福祉会特別養護老人ホームあすなら苑(大和郡山市)の庭に植樹された※「鎮魂の桜」のもとで、植樹の翌年から犠牲者の冥福を祈り、震災を忘れず防災意識を高める場として毎年ならコープサークル“桜(鎮魂)の会”主催で「桜あかりのつどい」を開催しています。2012年からは、東日本大震災の復興も願い、犠牲者に祈りを捧げています。

 第15回となる「桜あかりのつどい」は1月11日(土)、ならコープ・協同福祉会・奈良県生活協同組合連合会・ならコープサークル「べるちゃんボランティア」の共催で開催。ならコープは節目となる5年ごとに共催を続けています。阪神大震災からの25年を振り返っての講演会は、まず賀川記念館参事(元コープこうべ理事)の西義人氏に「災害時に協同組合が果たしてきたこと」と題し、震災時にコープこうべは何をしたのか、職員は何をしたのか、組合員は何をされたのかを具体的にお話しいただきました。次にNPO法人“神戸の絆2005”理事の岩本しず子氏に「そこから出発~震災を体験して今伝えたいこと」と題し、避難所での活動を中心にお話いただきました。ならコープからは、日本生活協同組合連合会主催「福島・原発廃炉工程視察ツアー」に参加した職員神木佳奈子氏から福島の現状について報告しました。

 その後、鎮魂のミニコンサートもおこなわれ、会場では防災グッズや「地震その時10のポイント」などを展示、備えることの大切さが呼びかけられました。ならコープ役職員有志の会「ちょこぼの会NEXT」による東日本大震災被災地支援の手作り品などの販売もおこなわれました。

 

「第15回 桜あかりのつどい 2020」が開催されました
「第15回 桜あかりのつどい 2020」が開催されました

 あすなら苑庭では神戸から運ばれた「1.17希望の灯り」を分灯し、ランタンを組合員から寄せられたメッセージで覆って「燈火会」(桜あかりの点灯)、犠牲者の冥福を祈りました。震災を語り継ぐことで自分の命を守ることになります。日頃から災害への備えと防災の意識を持つことの大切さを再確認しました。

「第15回 桜あかりのつどい 2020」が開催されました
「第15回 桜あかりのつどい 2020」が開催されました

※「鎮魂の桜」とならコープサークル「桜(鎮魂)の会」
阪神・淡路大震災から10年が経った2005年、亡くなられた尊い命の鎮魂のため、震災で亡くなられた方と同数の6,434本の桜を全国に植樹する活動「レクイエムロード」がひろがっていました。この活動に賛同し、あすなら苑の庭に3本の桜を植樹、ならコープサークル「桜(鎮魂)の会」が結成されました。