東日本大震災で被災し不安な日々を送っている福島の子どもたちに、放射線量の心配をすることなく、おもいっきり外遊びを楽しんで思い出を作ってもらおうと、7月21日(金)~24日(月)「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施。11家族35人(大人15人、子ども20人)に奈良で過ごしていただきました。
 
ならコープが組合員の募金で運営する「福島の子ども保養プロジェクトin なら」は今年で6回目となり、福島の子ども保養プロジェクト・東大寺・奈良県生活協同組合連合会・近畿労働金庫・奈良ロイヤルホテルの協力で実施しました。
 
21日、奈良に到着した後、奈良ロイヤルホテルでウェルカムパーティをおこないました。ウェルカムパーティでは、ゆっくりと夕食をとっていただき、奈良の紹介やクイズで交流。参加者には家族ごとに自己紹介をしていただきました。

 

「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました

22日、東大寺では南大門を見学後、大仏殿を拝観。柱の穴くぐりは子どもたちに大人気でした。同寺教学執事 上司永照さんからは東大寺の歴史や建立された聖武天皇の思いなどをお話いただき、子どもたちに「大仏さまにはつぎはぎがたくさんある。多くの人の強い思いによって何度も再建されてきたことを覚えておいてほしい」と語られました。その後、奈良公園で鹿とのふれあいを楽しみ、ホテルに戻りました。ホテルでは(株)奈良コープ産業による「柿の葉ずし作り」、折り紙ボランティアによる折り紙では「こま」と「鹿」に挑戦しました。また、近畿労働金庫による子どもたちへの「金銭教育講座」、畿央大学の学生による交流会ではさまざまなゲームと盛りだくさんの企画を楽しんでいただきました。
 
23日はご家族ごとに自由に過ごしていただき、奈良、京都、大阪などで思い思いの一日を楽しまれました。

「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました
「福島の子ども保養プロジェクト in なら」を実施しました

24日の「奈良の思い出発表会」ではたくさんの感想をいただきました。子どもたちは画用紙に鹿や東大寺、大仏さまなどの絵を描いて思い出を話してくれました。保護者の皆さまからは、ならコープの組合員にたくさんメッセージをいただきました。その中から一部ですが紹介させていただきます。
 
・福島の原発をこれからも忘れないためにも、「子どもたちの保養」をぜひ続けて欲しいと思います。遠くに住んでいる奈良の皆さまの温かい応援に本当に感謝しています!
 
・普段できないとても貴重な体験に、本当に感謝でいっぱいです。忘れられない夏休みになったと思います。子どもが大きくなり、また奈良に行く事があった時、この思い出がよみがえってきて、奈良の皆さんに恩返しができればと思います。
 
・今回初めての参加でした。6年経った今もこのように続けていただけることに感謝しております。奈良で過ごした3泊4日、食べ物も外での活動も安心して楽しめましたし、大変リフレッシュすることができました。
 
・奈良の皆さまの温かさ、お人柄、なにより関西らしさ☆が感じられ、母と子共々とても充実した時間を過ごすことができました。企画内容も楽しく、どれも最高でした。いろいろな方々に私たちは支えられていて、たくさんの応援もしていただいている!福島ももっと、もっと元気だよ~という声を発信していかなければと思います。
 
・福島では経験できないことがたくさんできました。この感謝の気持ちは2人の娘と一緒にずっと忘れずにいたいと思います。ぜひ、今度は皆さまが福島の地に来ていただき、福島にもよいところがあることを少しでも感じていただけたらと思います。その時は、私もできる限りお手伝いさせていただきたいです。
 
「福島の子ども保養プロジェクト」への募金にご協力いただきました組合員の皆さま、ありがとうござました。ならコープはこれからも息の長い支援を続けてまいります。今後も「東日本大震災目的別募金」へのご協力をよろしくお願いいたします。